『北の国から』『やすらぎの郷』の脚本家として知られる倉本聰さん。『北の国から』では、バブル景気のさなか、東京から故郷の北海道富良野に帰った黒板五郎一家が、電気も水道も通らない小屋でひたむきに生きる姿を描き、多くの人の胸を打ちました。

 現代人は「もっともっと」と便利さを求めるあまり、地球を「高熱の星」にしてしまいかねない。戦中戦後の貧しくとも幸せな時代に「バック・トゥ・パースト」してあの頃の生き方を取り戻してみませんか、と倉本さんは呼びかけています。そして夏の暑さに打ち水、ローソクの灯だけでお風呂、ティッシュペーパーの代わりに布巾……自身の実践例を挙げています。廃棄予定の730万枚ものアベノマスクに関して思いついたのが「アベノオムツ」としての再利用だそうです。実際には「ガーゼからオムツなんて無理」と夫人に笑われたそうですが、兵庫県川西市在住の85歳の女性がマスク5枚をガーゼ地に戻して手縫いで産着を仕立てあげたと聞いて驚いたと言います。

「皆さんはどんな工夫をされているのか、聞いてみたい」

 倉本さんからそんな提案がありました。そこで編集部では、読者の皆様から「貧幸時代」の実践例とアイデアを募集し、倉本さんとともに地球環境にやさしい生き方を考えてみたいと思います。

 あの頃の暮らしの思い出とともに、ご家庭ならではの「生活の知恵」があればお知らせください。倉本さんおすすめの「今昔ノート」に書き出してみて気づかれたこと、再発見されたことをお書きいただいてもけっこうです。

投稿要項

原稿枚数 400字×3枚まで(返却できません。編集の都合により、若干手を入れさせていただくことがあります。また、応募された原稿の著作権は弊社に帰属いたします)
締切り 令和4年5月31日
掲載 令和4年8月号(7月8日発売)掲載予定
宛て先 〒102-8008 東京都千代田区紀尾井町3-23 文藝春秋編集部「貧幸時代」係。電子メールはmbunshun@bunshun.co.jp

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