2017年、日本の各地方ではどんなニュースが報じられたのか。文春オンラインは、地域に密着する報道機関である地元紙にアンケート調査を実施しました。
それぞれの都道府県で大きく報じられたニュース第1位から3位まで、そして2017年もっとも“○○○”(笑った、泣いた、驚いた……など)ニュース、いまから注目している2018年のニュースをご紹介いただきました。
中日新聞が選んだ、愛知県のニュースは……。
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2017年重大ニュース 第1位
「藤井四段 29連勝 14歳、30年ぶり新記録」(6月27日)
地元、愛知県瀬戸市出身の天才棋士が公式戦歴代最多記録を30年ぶりに塗り替える快挙。本紙はこの天才少年に早くから注目し、プロ入り時など節目ごとに報じてきた。掲載日当日は名古屋市にある行きつけのラーメン店が記念セールを催すなど地元の喜びなども合わせて伝えた。号外も出した。
http://www.chunichi.co.jp/article/igo-shogi/news/CK2017062702000207.html
2017年重大ニュース 第2位
「笑顔と涙『ありがとう』 真央ちゃん引退会見」(4月12日)
名古屋市の大須スケートリンクから世界に羽ばたいた女子フィギュア界のスーパースター、浅田真央の引退会見。社会面のサイド記事に付けた写真は、報道陣に背を向け涙をぬぐう真央ちゃんを横から捉えたもの。真央ちゃんの代名詞トリプルアクセルの先駆者、伊藤みどりも名古屋出身だけに、本紙はジュニア時代から追い続けてきた。これまでの感謝の気持ちも込めて、掲載日翌日朝刊は名古屋市民やゆかりの関係者などのコメントを数多く入れて大展開した。
2017年重大ニュース 第3位
「山尾さん喜び爆発 愛知7区」(10月23日)
10月22日投開票の衆院選愛知7区(瀬戸市など)で、既婚男性との交際疑惑を報じられ民進党を離党した山尾志桜里さん=無所属=が自民候補との一騎打ちを制し、当選した。疑惑に加え、労組団体の連合愛知が推薦を見送るなど事前予想では厳しいとの見方が支配的で、各社の世論調査も当落が分かれた。当選確実との一報が入った時は、編集局内で「オー」というどよめきが起こった。
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2017/aic/
2017年もっとも“驚いた”ニュース
「子作りパワー マックス 少子化コアラ界の救世主!?」(10月28日)
名古屋市の東山動植物園で飼育されている雄のコアラ「マックス」の繁殖能力が高く、他園から「妊活」に訪れる雌もいるという話題もの。日本の動物園でコアラは1997年の計96頭が昨年末に半数以下の42頭まで減少。種の保存のため繁殖への貢献が課題とされる中、マックスの子作りパワーは救世主と期待されていた。ただ、残念ながらこの報道から2カ月足らずの12月17日、マックスは心疾患に伴う血液循環不全で亡くなってしまった。