文春オンライン

踏ん張りどころの楽天イーグルス G.G.佐藤のドラクエ解説でここから打線はバイキルトの巻

文春野球コラム ペナントレース2022

2022/07/16
note

確実にメラゾーマで仕留めてくれる熱く強力なバッティングができるように…

 一番バッターは俊足に限ります。はぐれメタルのようなすばやさが必要です。そして、高い出塁率。西川選手の打率は.216と少し物足りないですが、出塁率は.352と悪くありません。俊足のランナーが出ると、投手は必ず意識します。特に初球は盗塁を警戒して、ストレートが来る確率が飛躍的に上がります。

 そうなると二番バッターは狙いが楽になります。ミートが上手い選手を二番に置くのはこのためです。ヒットを打ってくれたら最高ですし、進塁打でも御の字。クリーンアップの前に得点圏に俊足のランナーを置いて貰えれば、外野は前進するし、パスボールを恐れてフォークが減ることもあります。要するに打ちやすくなるわけです。

 このように、一番バッターは後ろのバッターに与える影響が極めて大きいのです。ちなみに、千葉ロッテマリーンズも荻野選手が戻ってきてから、勝率がグンと上がりました。

ADVERTISEMENT

 西川選手の存在は非常に良い影響を与えていますが、チーム本塁打と打点がリーグ4位というところが引っかかります。個人成績を見ても、本塁打トップは浅村選手の14本。ついで島内選手と西川選手が6本。

  ここは、応援歌の人気と勝負強いバッティングでスターの階段を登りつつある島内選手に期待ですね。本来なら、新外国人のギッテンスが打ちまくってくれているはずでしたが、残念ながらこの選手は怪我があって、プロスピでしか見たことがありません。

 日本人だけでも良い選手が揃っていますが、本当は大きな外国人選手がいてくれると、威圧感や前後のバッターの打ちやすさも変わるんですけどね。無い物ねだりしてもしかたないので、やっぱり、“ここで島内”に期待しましょう。何が起こるか分からないパルプンテ的な選手から、確実にメラゾーマで仕留めてくれる熱く強力なバッティングができるようになれば、最高です。

 

 投手陣を引っ張る軸、打線の中心となる軸。ドラクエも野球も主人公が際立って初めて、周りが映えるものです。

愛の波動砲・G.G.佐藤 

◆ ◆ ◆

※「文春野球コラム ペナントレース2022」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/55471 でHITボタンを押してください。

HIT!

この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。

踏ん張りどころの楽天イーグルス G.G.佐藤のドラクエ解説でここから打線はバイキルトの巻

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春野球をフォロー
文春野球学校開講!