千春が歌を披露すると公選法違反の疑いが…その理由は?
その後、松本駅前の街頭演説でも千春は同じ歌を熱唱している。その場にいた聴衆の1人から「週刊文春」は動画の提供を受けた(動画は「週刊文春 電子版」で公開)。だが、これは法的に問題のある行為だという。元東京地検特捜部検事の若狭勝弁護士が語る。
「プロの歌は、本来有償で提供されます。それを、候補者を当選させる目的で有権者にサービスとして無償提供していれば、公選法第221条で規定された買収及び利害誘導罪に該当する可能性があります。3年以下の懲役または禁錮または50万円以下の罰金が規定されています。歌手が独断でやったのであれば、歌手が処罰対象ですが、2回続けてということであれば、候補者との共謀性が生じる可能性がある」
三四六氏陣営に質問状を送ると、選挙事務所から書面で「松山千春さんが応援演説の中で歌唱したことは事実です。候補者本人や選挙事務所スタッフが歌唱して頂きたいと依頼したことは一切ございません。公選法違反に当たる可能性があることは重々承知しております。今後、有権者の皆様やマスコミの方々の不信感を招くような活動・行動については厳に慎み残り2週間の選挙活動を行っていこうと考えております」との回答があった。
ただ、三四六氏は自身のフェイスブックに「松山千春さんも応援に駆けつけてくださり、本日にぴったりの『大空と大地の中で』をワンフレーズ歌ってくださいました」と記していた。
6月29日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および6月30日(木)発売の「週刊文春」では、「参院選『8つの爆弾』」と題して、自民・生稲晃子氏の「意外な力」や、維新・中条きよし氏の過去の暴力団との関係、側近が「想定外」の苦戦で小池百合子が陥る引退危機、れいわ・山本太郎氏の「誤算」や、NHK党・ガーシーが当選すると起きることなどを報じている。
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