2017年、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。エンタメ部門の第1位は、こちら!(初公開日:2017年2月7日)。
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みなさんは『VERY』という女性誌をご存知でしょうか。
経済的基盤のしっかりしたご家庭で、子どもの教育や日々の暮らしに時間とカネをかけつつ、女性としての魅力も維持しようと奮闘する妻たちの会報誌……それが『VERY』。
世間ではその層の女性たちを『VERY妻』などと呼び、その勝ちっぷりにやんや言うのが一種トレンドのようになっています。中には元々実家が太い方もいらっしゃるのでしょうが、やはり『VERY妻』のイメージは成り上がり。心に「いつかやつらの足元にビッグマネー叩きつけてやる!!」という浜省魂を持った女たちだと勝手に推測しております。
マネーのある人がそれを使う。それこそが資本主義の原理です。お金持ちは庶民にはマネできない暮らしっぷりをガンガンアピールしてくれよと思うのですが、昨今ではカネ持ってんのにつつましい生活をしているほうがウケがいいようで、こりゃアダム・スミスのパイセンも草葉の陰で激おこですわ。
『VERY妻』を牽引するタキマキさん
さてさて、そんな庶民のコンプレックスをズキズキと刺激する雑誌『VERY』の人気モデルといえば、タキマキこと滝沢眞規子さんです。女性誌のモデルというのは“芸能人のようで芸能人でない少し芸能人”という食べるラー油のような立ち位置でカルト的な支持を集めるものですが、タキマキさんはその見本のようなお方。夫は人気ブランド『NEIGHBORHOOD』のオーナー兼デザイナーで年商数十億、松濤あたりに100坪超ともいわれる豪邸をおっ建てて、自身は人気女性誌の表紙モデル。神様、富集中させ過ぎ~。