コロナ禍に空き店舗が増加…コンセプトカフェが増えた理由
約20年前にブームとなった「メイド喫茶」から独自路線の店が派生し、総称して「コンセプトカフェ」と呼ばれるようになった。
コロナ禍の2021年から店舗数は倍増し、大須には現在約70店。なぜ、ここまで集中したのかというと…
コモレビフィーカのオーナーの女性(35):
コロナ禍でテナントが空いてきて、(アイドルが歌う)ライブハウスが閉鎖されてとか…。お客さんが、女の子が歌っているのが見たい、応援したいと。そういった新規のお客さんが多かったのも背景にある
コロナ禍で空き店舗が増え、賃料の低下に伴って、東京や大阪のコンセプトカフェが進出していた。
さらに、活動の場を失ったご当地アイドルを店員として採用したり、応援する場を失ったファンの新たな拠り所にもなっているという。
「仕事のうっぷん晴らすじゃないけど」…つい饒舌になる社長
午後5時、店にはスーツ姿の男性が…
製造会社の社長(50):
仕事が一段落したので。ストレスを感じるので、そのうっぷんを晴らすじゃないけど
かわいい猫が描かれた「お絵描きケーキ」(990円)を食べながら、メイドとの話題は“社長業”について…
製造会社の社長:
相手の会社の社長だったり、しゃべらないかん時があるから。一生懸命考えますよ、どういう風にしゃべろうかって。その時のプレゼンによって話し方を変えるし、どうやったらお客さんが喜んでくれるか、笑ってくれるのかを考えるし…
ついつい、社長も饒舌に。その後、240万円の高価なディスクオルゴールでデトックス。約1分間の心地良い音色に、心を癒やされていた。
「喧騒から離れたい」…非日常の空間で癒される人々
午後8時。駆け込んできた男性は、会社の社長からホステスまで、様々な人を乗せている運転手の男性。仕事の合間に立ち寄ったという。
運転手の男性(31):
職責上ナメられるじゃないけど、結構横柄な感じの方も…。その喧騒から離れられるから癒される。生きていて良かったみたいな
英気を養い、再び仕事へ向かった。
メイドをする女性は、客との他愛もない会話を大切にしているという。
メイドのみずきさん:
日々の疲れを癒したい方もいるので、あまりプライベートな詮索はしないように。他愛もない話をするように。心のよりどころみたいな寄り添える存在になれたら
会社員の男性(49):
ここにいる間は仕事のことは一切忘れて。趣味の話とか本とかに没頭できる。扉を開けると違う空間に入ったような感じ
非日常の空間でリフレッシュ。大須で進化する異次元の世界「コンセプトカフェ」で、それぞれの特別な時間を過ごしていた。
(東海テレビ)