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 活動休止中でも2位に入る嵐はさすがと言ったところだが、ベテランや功労者に気を使わなければいけない事務所としては、バランスをとるのもなかなか難しそうだ。事実、今年のオリコン上半期ランキングの記事で、嵐が見出しに踊ったスポーツ紙やWEB記事はほぼなかった。

嵐(Johnny’s netより)

一般的な知名度は嵐の足元にも及ばない

 ただ、これらの事象は単なる先輩への“忖度”だけでもなさそうだ。前述した売上ランキングなどの数字で現れる結果よりも、実態はさらに複雑だという。

「Snow Man、SixTONESの『スノスト』だけではなく、King & Prince、なにわ男子と、ここ数年でデビューした若手グループの勢いは本物です。事実、今回の『アーティスト別セールス部門トータルランキング』でも4組全てがトップ10入りしている。表紙を飾れば雑誌の売れ行きもいいし、カレンダーだってバカ売れする。ですがこれだけ数字を持っていても一般的な知名度は、嵐の足元にも及ばない現状があります」(前出・アイドルライター)

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King & Prince(Johnny’s netより)

 音楽番組も苦慮しているようだ。

「若手グループの中でも特にSnow ManはSNSに強く、番組に出演すれば高確率でツイッターのトレンド入りするのは確か。それでも彼らが確実な高視聴率を持っているわけではないですし、これは他の若手グループも同様です。いくらCDや映像作品が売れていても、実際に世間ではどれだけの人が応援していて、どれだけの人が興味を持っているのかを正確に計る指標がないのはつらいところですね」(前出・キー局音楽番組AP)

 しかも、ジャニーズは若手だけではない。

「長時間の音楽特番を組むにしても、売上やSNSの反応を見ると若手をゴールデン帯に持ってくるのを即決できそうなものですが……。関ジャニ∞を筆頭に、KAT-TUNやキスマイ(Kis-My-Ft2)、Hey! Say! JUMPやSexy Zoneなど、若手の先輩にあたる“中堅グループ”のほうがまだ一般層には知られていますよね。レギュラー番組はドラマの番宣なども込みで組まれているので局によって“推しグループ”に差はありますが、チーフプロデューサーや編成のお偉いさんなどは、構成を決めるのに相当頭をひねっています」(同前)

関ジャニ∞(Johnny’s netより)
KAT-TUN(Johnny’s netより)

 嵐は誰もが認める国民的グループ。それを若手グループが売上で超えただけでも快挙と言ってよさそうではあるが、完全な“代替わり”が実現するのはまだ先のことになりそうだ。