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いまベイスターズの4コマ漫画を描くとしたら、主人公は牧秀悟、タイトルは「100日後に日本一になるベイスターズ」

文春野球コラム ペナントレース2022

2022/08/13

佐野恵太は異色のまっすぐキャラ、今永昇太は哲学者キャラ

 佐野恵太キャプテンはなんか球道を極める系のキャラが見えています。みずしなのまた別の作品「混セでSHOWTIME」に登場したカープ前田智徳に近いのかもしれません。顔面にくまどり模様を描きたい系フェイスという共通項もありますし(僕だけですかね)、異色のまっすぐキャラとして活躍してくれそうデスターシャ。

佐野恵太 ©みずしな孝之

 佐伯貴弘のような、ギャグを連発する系のキャラは、横浜が誇るネタマシーン・入江大生以外に考えられません。2000のネタを持つ男にお立ち台ギャグを披露して頂きます。万一すべっても「ごめんねごめんねー!!」で済ませる突破力もあります。もしくは時を戻してもいいかもしれません。

入江大生 ©みずしな孝之

 一発ギャグキャラは次点でエスコバーでしょうか。「オトコハダマッテナゲルダケ」一点突破ですが、一言呟いて笑いをかっさらってくのは漫画的にもおいしいキャラになってくれることでしょう。

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エスコバー ©みずしな孝之

 今永昇太は投げる哲学者と言われているので、哲学者キャラです。ニーチェやカントやソクラテスたちの名言を野球に例えてつぶやくようなキャラクターになります。

「投げるために食べよ。食べるために投げるな」
「打たれる危険が多い球は、ちょうど一つの危険を避けたあとの球だ」
「仲間がヒットを打たないならば、自分が打て」(笑えない)

今永昇太 ©みずしな孝之

 やたらと沖縄を推してくる嶺井博希とかどうでしょうか。ペットとしてシーサーを球場に連れてきたり、スポーツドリンクの代わりに海ぶどうドリンクを飲んだり、牧のバッグにぎっしりサーターアンダギーを詰めたりする嶺井に対し、「そんなの沖縄じゃないですよ!」と神里に突っ込ませてみたいです。正直それがおもしろいかは僕にもわかりません。

嶺井博希 ©みずしな孝之

 や、まだまだあるのに文字数が足りなくなってきてしまいました。ここまでに書いてきたもので、あなたの頭の中にみずしなキャラの絵が浮かんできていたなら幸いです。

 今回は書ききれませんでしたが、ヤスアキ、大和、大田泰示、などなど、いくらでも漫画で活躍してくれそうなキャラの宝庫! それが今のベイスターズなのです!

 何より声を大きくして言いたいのは、旧作で活躍していた斎藤隆さんや石井琢朗さんや鈴木尚典さん、そして何より三浦大輔監督という資産が(敢えて資産と言いましょう)、一堂に会しているというこのタイミングが千載一遇のチャンスなのです! みずしなの肩はあったまっております。どこかの出版社さん、ご依頼お待ちしてます!

 そういえば、連載するとしたらタイトルはどうしましょうね?

 牧が主人公であるなら「シュウゴ様に願いを」になるのか、それとも個人的に気に入っている「牧が好きだと叫び隊!」になるのか……。

 いっそ、牧ひとりにこだわらず、日替わりでヒーローが誕生するいまのベイスターズは全員主人公! 現状のチームの状況もかんがみて、「100日後に日本一になるベイスターズ」とかどうでしょう!

◆ ◆ ◆

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