今季も終盤戦に突入。一時はコロナ罹患による大量離脱や、怪我や違和感などによる試合欠場、さらにはパ・リーグの他5球団から“借金”を一手に背負っていたファイターズ。それでもみんな前を向き、ひたむきに野球に取り組み、大胆でスペクタクルでワクワクするゲームを僕達に見せてくれる。投打が噛み合わず、大量リードをひっくり返されたり、勝ち切れる展開までなかなか持っていけないこともあるが、最近は粘り強い接戦を繰り広げている。
今年4月下旬、僕は「東京ドームのホームゲーム、この目でぜんぶ見る計画」を敢行し、ナレーション収録で観戦叶わず、3戦目の最後の勝つ瞬間だけを見届けることができた。今回はその時の東京ファイターズファンのメンバーで、今季で最後となる本拠地「札幌ドーム」で観戦する計画をぶち上げた。
7月下旬、前半戦最終のマリーンズとの2連戦。「北海道シリーズ2022 WE LOVE HOKKAIDO」だ。
初めての札幌ドーム観戦は日本一の瞬間だった
前夜に収録が終わると妻とそのまま新千歳行きの最終便に搭乗し札幌入り。猛暑の東京と打って変わり20度前後と非常に涼しい。翌日、仲間と札幌駅で待ち合わせ、駅前にあるオフィシャルストアON-DECKへ。話題の応援グッズしゃけまるをゲット! きつねダンスの耳カチューシャはオンラインストア限定ということで残念ながら買えなかった。
さぁ札幌ドームへ向かおう。地下鉄に乗車し終点「福住」へ。ファイターズの札幌ドームホームゲームでは瓶・缶・ペットボトルが持ち込み不可の為、紙パックのドリンク類を色々買い込むべく福住駅直結のイトーヨーカドーに立ち寄った。そこで、東京のファイターズファンとして嬉しい出会いが。
イトーヨーカドーの1階入口横にファイターズグッズコーナーがあるのだが、歴代のレプリカユニフォームが割引価格で販売されていた。移籍していった“あの選手”のグッズもあったが、我々東京ファイターズファンが見逃せなかったのは、東京ドーム時代のオレンジユニフォームだ。東京ではお目にかかれない代物が、安く買えるとあって仲間と共に喜んで手に入れた。
福住駅からちょいと歩けば、羊ヶ丘の麓に鎮座する大きな宇宙船が見えてくる……その姿にワクワクが止まらない。
初めての札幌ドームでのファイターズ戦観戦は2006年日本シリーズ第5戦。44年ぶり2度目の日本一を決めた試合。SHINJO現役ラストゲームだ。初めて見るファイターズ日本一という光景に喜び方がわからず、ただ呆然と立ち尽くしていたことを思い出す。
実はナレーターの他にJリーグ湘南ベルマーレのスタジアムナビゲーターも担当しているので、北海道コンサドーレ札幌のアウェイゲームで度々ドームを訪れているのだが、ファイターズホームゲームはかなり久々だ。