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藤浪晋太郎はこんなもんじゃない。最後の“壁”を乗り越える背番号19の“終わりなき旅”

文春野球コラム ペナントレース2022

2022/09/17
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藤浪晋太郎は、いつまでたっても阪神ファンの夢なのだ

 ここからは1年目からずっと藤浪晋太郎を見てきた【ただの阪神ファン】の視点で語らせて頂こうと思う。

 全盛期と言われていたあの時だって、抜群のコントロールを誇るような投手ではなかった。あのころから、割と四球と隣り合わせのタイプだったと思っている。

 好き勝手気持ちを述べてファンの方々からお叱りを受けてしまうかもしれないが、彼が完全に進化するまであと1歩なのでは?と感じている。

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 例えば9月9日のDeNA戦。中5日での投球で不安はあったものの立ち上がりはとても良かった。

 しかし、チャンスがありながらも点が入らないもどかしさや、これ以上点を取られてはいけないという中での気持ちの変化、メンタルの維持……。

 そんな中で狂ってしまった歯車を止めることが出来なかったのではないだろうか。

 だが決してはじめから悪かった訳では無い。そう、今までとは違う。

 これは彼が完全に進化をする為の助走、最後の「壁」なのではないかと思っている。

 彼はこの壁を乗り越えられる、必死に乗り越えようとしている。

 きっとここが踏ん張りどころ。

 藤浪晋太郎は、こんなもんじゃない。

 何かと目立つ選手なので色々な声を受けるだろう。

 あぁ、ここまでなのか……。心のどこかで一瞬そう思ってしまう自分が居たとしても諦めることは無く、次こそは!と期待をしてしまう選手。

 少し悪い空気が漂い始めてしまったが、そんな日があっても次回登板でリセットをし、いいピッチングで回ってくれたら、来季はローテを守れるはずだ。

 どうしても彼にはそんな期待をしてしまう。

 だからこそ彼がどんな方向へ向かったとしても、どんな戦いを見せたとしても藤浪晋太郎の終わりなき旅を、永遠に応援していこうと思う。

 彼は、いつまでたっても阪神ファンの夢なのだ。

◆ ◆ ◆

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