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文春野球コラム

美女ふたりと振り返る2017年のバファローズ名場面

文春野球コラム 2017 to 2018

2018/01/05
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 文春野球ファンの皆さんはBs球団の誇るダンスボーカルユニット「BsGirls」なるものをご存知だろうか。プロ野球チアと言ってしまえばそれまでであるが、Bs球団の場合は他球団と少し毛色が違う。そう、歌って踊るアーティストユニット、まさにダンスボーカルユニットなのである。という事で新年ムード漂うこの振り返り企画、せっかくなので華やかにこの「BsGirls」の卒業OG2人とBsの昨シーズンを振り返りながらお届けしようと思っている。メンバーは「NATSUMI」と「Ally」、卒業した今でもBsファンに熱烈に支持される人気OGである。

「NATSUMI」はBsGirlsの前身チアユニット「BsDreams」時代の2011年に加入、2014年にBsGirlsとして新たなスタートを切った。「Ally」は2014年BsGirls結成と共に加入、加入時よりサブリーダーを務め現在はBsステージ(京セラドーム大阪やほっともっとフィールド神戸で開催される場外ステージ)のMCとして活躍している。そんな2人と私、MEGASTOPPER DOMIによるイベント後のライブハウスをお借りしての対談である。新年会とはいえ忘年会さながらざっくばらんにBs2017の思い出を振り返ってみよう。それでははじまりはじまり。

BsGirls OG「NATSUMI」「Ally」と対談中 ©MEGASTOPPER DOMI

BsステージにAllyあり!

 まずはBsステージの現MC・Allyに話を振ってみようかと思う。何せBsステージはホームゲーム開催時の土日を中心に多数開催されている。選手のトークショーなどにも携わる機会が多く、印象的なシーンを多く体験しているはずだからだ。試しにBs2017の一番印象的な出来事を尋ねたところ「マレーロ選手がNPB通算100,000号ホームランを打った事です!」と目をキラキラさせながら答えてくれた。「しかもT-岡田選手が99,999号、そしてマレーロ選手が100,000号だから本当に凄く興奮しました」と続けて放つお手本のような返答。な、何を言っているんだこの子は。マレーロを話題にするならそれ以前にもっと強烈なシーンがあったじゃないか……。あのベースの踏み忘れは話題にしないのか。あまりに球団サイドに配慮したお手本のような返答に、自分はたまらず「いや、マレーロならホームベースの踏み忘れと第1号の打ち直しやろ!」と思わず突っ込んでしまう。すると間髪入れず「そう! DOMIさん、あの後ベルちゃん(球団マスコット・バファローベル)が凹んじゃって大変だったんですから!!」と強烈なクレームを頂戴する事になる……。

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 思い出した。ホームベース踏み忘れ事件の直後、自分はBsステージを訪れていたのだった。「走塁中に牛のマスコットが飛び出して来たので驚いてしまった」とマレーロにコメントされ、半ば事故の起因とされる形となったバファローブルとバファローベル。そんな彼らを励まそうと、ステージで悪ノリして踏み忘れのシーンを何度も再現したのだった。しかもブル・ベルと自分で何度も何度も。その後バファローブルとバファローベルは球団スタッフに大目玉を食らったというのは当然の流れだろう。あぁ申し訳ない事をした。完全な悪ノリだ。しかし観客にウケてたから良いじゃないか。

ファンに愛される選手となったマレーロ ©時事通信社

 Allyが続けて口にする。「でも、本当にマレーロ選手は素晴らしいんです。あんな事があってもその後の大活躍。すぐにBsファンに愛される選手になった。踏み忘れの事も球団がTシャツを発売するなど、すっかりネタの一つになったんですから。あのTシャツを着たBsファンをどれほどBsステージから見かけたか。そんなマレーロ選手がNPB通算100,000号ホームランですから、本当に凄い事ですよね」

 素晴らしいアンサー。AllyならBsステージでロベルト・バルボンさんと白熱した楽しいトークバトルを繰り広げてくれる日も、そう遠くはないだろう。まさにBsステージにAllyありである。

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