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《美人すぎる市議に辞職勧告》「黄色いベンツ」と「高級タワマン」羽振りの良かった吉羽美華容疑者が逮捕以前にこぼしていた「電話に出るのが怖い…」

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スポットライトを浴びたがるタイプ

「すれ違うと気さくに挨拶してくれる人だったので、こんな事件を起こすとは思わなかった。美華さんにお子さんが生まれて、幼稚園の送迎の時にお見かけしたけど、しっかり育児もしている印象だった。黄色のベンツに乗っていることが話題になっていますけど、以前はピンク色のプリウスにも乗っていて、議員さんは金持ちだったんだなという印象でした」

 地元の小学校を卒業後、中・高一貫の進学校の金蘭千里中学・高校に進学。関西学院大学に進学して、卒業後はスポーツクラブに勤務。政治家を志し、07年に最年少の26歳で寝屋川市議に初当選した。美人市議としてメディアで注目され、ついには写真集まで発売した。議員として汗をかくよりも、スポットライトを浴びたがる勘違いぶりに同僚市議たちは絶句したという。

市議に初当選した際の吉羽容疑者。26歳の初々しさ(議会関係者提供)

「初当選した時の彼女は26歳ですから、年配の市職員たちからはいつも『美華ちゃん』と呼ばれて可愛がられていました。政治資金を集める名目で写真集を出しましたが、裏では『目立つために出した』と話していた。1冊1000円の写真集はおじさん職員たちが購入して瞬く間に完売しています。彼女に政策について聞くと、『ダメ元で立候補したら当選したので、政策は何もありません』と答えていました。大阪市内のホテルで行われた市の職員と市議たちが参加する忘年会では、吉羽市議がおじさん職員の膝の上に乗ったり、お姫様抱っこされてはしゃいでいたそうです」(議会関係者)

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「東京に憧れ、有名になりたかったようです」

 11年に寝屋川市議に再選。しかし檜舞台とも言える国会への夢を捨てきれず、市議の任期途中で国政へと挑んだ。民主党、新党大地、希望の党と所属政党をコロコロかえて当選を目指したが、あえなく落選の憂き目を見ている。

国政への挑戦は3度に及んだ。「新党大地」の鈴木宗男氏と支援者の松山千春氏とともに Ⓒ共同通信

「彼女はおばあちゃん子で、国政に出る理由を『おばあちゃんに赤絨毯(国会)を歩いているところを見せたい』と話していましたが、実際は東京に憧れ、有名になりたかったようです。17年の衆院選では小池百合子都知事が立ち上げた党から出馬するも落選。落ちた後は小池都知事に対して『電話もないし、労いの言葉もかけてこない。あの人は親分には向いていない!』と親しい関係者に恨み節を吐いていました」(同前)

 現在、2児を育てている母親でもあるが、プライベートも波乱続きだった。

「自民党の現職の谷川とむ衆院議員と14年11月に結婚して1児をもうけましたが、結婚生活は長く続かず、16年9月に離婚しています。吉羽容疑者は夫から激しいDVを受けていたと主張していましたが、夫は『手をあげたことも不貞行為もない』と全否定しています。19年には一般人の男性との間に第2子が生まれていますが、父親とは一緒に住んでいないようです。2人目の子供の臨月に立候補したのが3年前の寝屋川市議選でした」(同前)