「イット!」で放送した、千葉・市川市の居眠り議会。市民の抗議を受けて打ち出した対策は、議会中の議員の表情をYouTubeで配信することだった。

 

2022年6月の千葉・市川市議会。議論のさなか目を閉じ、動かない議員や…。首をゆっくりと傾ける議員の姿。こうした実態が「イット!」で報じられると、市民からの抗議が殺到した。

議員の“顔”が見える生配信を開始

この問題を受け、議会が意外な居眠り防止対策を打ち出した。議会中の議員の顔が確認できる映像をYouTubeで配信するという奇策だ。

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実は市川市議会は約5年前から、議会の中継映像をYouTubeなどで配信している。ただ、6月の配信映像を見ると、ほとんどは質問する議員などを映した映像。

 

すべての議員が映し出されるのは、採決で議場全体が映る場面などに限られていた。

 

ところが、9月に配信された議会の映像を見ると、大きな変化があった。発言する議員を撮影していた中継カメラを議員席にも向け、議会に臨む議員の顔を市民が見えるようになった。

居眠り、歴史小説に没頭、何度も遅刻…議員の実態

そのきっかけとなったのが、8月に「イット!」が放送した、市川市議会の議員たちの実態だった。目を閉じ、動かない議員のみならず…。

 

歴史小説を読みふける議員や何度も遅刻を重ねる議員まで。

 

放送後、市川市には「ちゃんと仕事しろ」「だらしなさすぎる」などと、抗議の電話やメールが次々と寄せられた。

 

こうした事態を受け、議会は9月“市民の信頼を取り戻す”と宣言。議会中の議員の表情を、配信映像で公開するという“逃げ道をふさぐ対策”を発表したのだ。

 

この議会の対応に市川市民からは歓迎の声が。

市川市民(50代):
これはいいですね。うん、すごくいいと思います。

市川市民(60代):
誰でも見ようと思えば見られるという状態がいいかと思います。もっとオープンにした方がいいと思うので。

一方、議会中の顔が配信されることについて、現職の議員は…。