さらに金銭だけではなく、壁に叩きつけられるなど暴行を受けた男性客もいるという。“恐怖の現場”の様子を社会部記者が続ける。
「逮捕された岩井大史朗容疑者(23)は、店から出てきた20歳の男性客の服の左袖をつかみ、路上で壁に叩きつけたと見られています。男性客が転倒すると、今度は首を押さえつけて馬乗りになり、さらに暴行を加えました。男性客は首や腰をねんざし、全治2週間のけがを負っています。岩井容疑者はいわゆる“ぼったくりデリヘル”の店でも働いていて、10月に逃げようとする男性客を蹴って恐喝し10万円を脅す事件を起こして逮捕されています」
口コミサイトの高評価は自作自演?
恐ろしいのは、摘発を受けた「さくらんぼSPA」をはじめ、中島容疑者が経営する店舗はどこも口コミサイトでは「綺麗な子についてもらえて満足」「密着多め」と高評価の声が多く、恐喝トラブルを窺わせる内容がないことだ。「店側が普通の店を装って集客するために、口コミサイトに自分で書き込んでいた可能性が高い」とは指摘されているが、普通に口コミサイトを見ても見分けることは難しい。
「メンズエステは風俗店としての申請をせずマンションの一室を借りるだけでも営業が開始できることから初期投資が低く済み、サラリーマンが副業で開業するケースもあるほどの“バブル状態”になっている。そこへ風俗店を経営していた反社を含むグレーな組織が続々と参入してカオスになっている。部屋に監視カメラをつけて、客が女性を触るのを待ち構えている店舗さえあるという噂です」(前出・メンズエステ経営者)
今回の大型摘発を機に、混乱の終息を願うばかりだ。