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 10年、映画『必死剣 鳥刺し』では、豊川悦司の敵役で日本アカデミー賞助演男優賞を受賞した。

「豊川悦司さんと斬り合うラストシーンの撮影では、『このまま死にたくない、もう一太刀浴びせたい』と言ってなかなか死んでくれないんです(笑)。負けず嫌いなんです」(同前)

 12年公開の映画『るろうに剣心』の大友啓史監督は「存在感」を強調する。

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「あの体格とスタイルなので、動きの一つ一つが映像映えする。吉川さんがやると、剣での立ち回りも真剣勝負に見えるんです。またどんな状況でも、カットがかかるまで演技をやめない。燃える仏像と吉川さんが対峙するシーンの撮影では、熱くても、そんな素振りは全く見せませんでした」

『るろうに剣心』の大友監督

吉川の父「息子には『一番になれ』と教えてきました」

 私生活では11年に一般女性と結婚、子供もいる。近年は『下町ロケット』、『DCU』などTBS日曜劇場の常連にもなった。デビューから約40年、第一線を走り続けてきた吉川。

「息子には『一番になれ』と教えてきました」

 そう明かすのは吉川の父。ただ単にトップになれということではないという。

「『もし倒れても、先頭で人を引っ張って行きなさい』という意味で言っていました。私の親父が軍隊に入っていて、私自身、そう教えられたものですから」(同前)

 また吉川には“反逆児”のイメージとは程遠い意外な特技もある。料理だ。

「私が板前だったので晃司も子供の頃から見よう見まねで料理をしていました。切り身で買わず、一匹丸ごと買ってきて、自分でさばいて骨や鱗まで食べていますよ。よく奥さんと2人で料理をしています」(同前)

 最近もライブには足を運ぶという。

「いまだにシンバルキックもやっていますよ。本当にもう馬鹿なことはやめてくれりゃいいのに(笑)」

 言葉とは裏腹に、声を弾ませて語った父だった。