今年公開予定のメ~テレ(名古屋テレビ)開局60周年記念映画『女子大小路の名探偵』の主演を、本仮屋ユイカ(35)に代わって、剛力彩芽(30)が務めることが「週刊文春」の取材によってわかった。
本仮屋は2022年10月14日、体調不良を理由に一時休養を発表し、映画の主演から降板した。彼女の体調不良のきっかけとなったのが、同作の脚本についてのトラブルであったことを、小誌は昨年10月20日発売号で報じた。
「私である意味がありますか?」降板を決意
原作・脚本はドラマ『アンフェア』(フジ系)などの原作で知られる秦建日子氏。監督は本仮屋が主演を務めたドラマ『片恋グルメ日記』(TOKYO MX)の平林克理氏だった。しかし――。
「受け取った脚本が彼女には不満だったようなのです。主人公の行動の理由についての描写が少なく、気持ちの入れ方が分からないし、ストーリーの辻褄が合っていない、などと監督に意見をぶつけた。監督も彼女の意見に理解を示し、彼女と話し合いながら、脚本を手直ししていったのです」(メ~テレ社員)
そして、監督は8月末に脚本を書き直したのだが、新たな問題が発生した。
「修正稿をメ~テレのプロデューサーが1週間以上も秦さんに見せてなかった。秦さんが見たのはクランクイン約1カ月前。修正案を練っていることも伝えておらず、秦さんが『なぜ今さら書き直す必要があるんだ!』と激怒した」(映画関係者)
修正稿は無かったことになり、当初と同じ方向性の脚本が本仮屋の手元に届いたのが、9月22日のこと。
「本仮屋さんもこれまでの打ち合わせは何だったのかと怒り、マネージャーを通して制作側に、〈主人公の魅力が伝わらない〉、〈役作りができない〉とメールを送った。2日後、本仮屋やスタッフで、Zoomによる打ち合わせが行われた。そこで本仮屋さんは、『主演なのに意見を聞いてもらえない』『私である意味がありますか?(その脚本では)私はできません』と涙ながらに訴えたのです」(同前)
彼女はプロデューサーに降板の意向を9月29日に伝え、10月2日からラジオのレギュラー番組も休むことになった。
結局、本仮屋の降板を受け、撮影は年を越すことになってしまった。