テレビ東京と日本経済新聞が共同で運営するYouTubeチャンネル「日経テレ東大学」が終了することが「週刊文春」の取材で分かった。時期は今年3月で調整しているという。

登録者数100万人のYouTubeチャンネル「日経テレ東大学」(「日経テレ東大学」ホームページより)

「日経テレ東大学」は〈本格的な経済・ビジネスを、もっと楽しく学ぶ〉をテーマに2021年4月にスタート。制作統括は『家、ついて行ってイイですか?』などの人気番組を手掛けたテレ東の人気プロデューサー・高橋弘樹氏が務めた。

 鳴り物入りでスタートした「日経テレ東大学」は、開始からわずか1年10カ月後の今年2月にチャンネル登録者数100万人を突破。ビジネスパーソンだけでなく、幅広い世代から支持を集めるYouTubeチャンネルに成長していた。

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 テレ東関係者が語る。

「高橋さんらしい、型にはまらないコンテンツ作りが今の時代に合っていました。特に、2ちゃんねる創業者のひろゆき氏とイェール大学助教授の成田悠輔氏をメインパーソナリティに据えた『Re:Hack(リハック)』が大ヒット。日経新聞の“お堅い”イメージをいい意味で打ち壊すことに成功したのです」

成田氏とひろゆき氏

 高橋氏は今年1月、ウェブサイト「TOKION」のインタビューで「日経テレ東大学」の今後の展開についてこう意気込んでいた。

「本当の大学みたいなものができたらおもしろいなと思っていて。多くの人はイェール大とかハーバード大の教授の授業を受ける機会ってないじゃないですか。だから『日経テレ東大』のリアルなスクールができたら、若い人が来たくなるんじゃないですか」

高橋弘樹氏(テレ東プラスより)

 ところが——。

 2月6日、高橋氏が2月末でテレ東を退社することが明らかに。さらに9日、成田氏はTwitterにこう投稿した。

成田氏(日経テレ東大学より)

〈日経テレ東大学とアベマプライムのYouTube登録者がそれぞれ100万人を超えたそうです。いい機会なので、私は両方の番組から引退します。1年ちょいありがとうございました。また22世紀にお会いしましょう〉

 2人の“功労者”はなぜ同じタイミングで去ることになったのか。前出のテレ東関係者が声を潜めて明かす。