「週刊文春」(2月9日発売号)で生徒が関与したと見られる「女子寮の風呂場盗撮事件」が報じられた島根県の石見智翠館(いわみちすいかん)高校。同校は野球部が甲子園に計12回出場、ラグビー部が32年連続で花園に出場しており、学業面でも東大、慶應、早稲田などへの進学実績がある名門私立校だ。ところが盗撮事件に関与した疑いがあるのが、ラグビー部と野球部の生徒だったこともあり、大きな波紋を呼んでいる。地元記者が語る。
「盗撮事件について学校は、週刊文春が発売された翌日の2月10日に記者会見を行いました。会見には校長と教頭らが出席。53人の女子生徒が暮らす寮において、防犯カメラの位置に死角があったなどの不備を認めて謝罪しました。ラグビー部は2月12日に開幕した全国高校選抜ラグビー大会中国予選への出場を辞退しています」
目下警察の捜査が続行中だが、そんな同校に「第2の盗撮事件」が発覚した。
記録音声で女子生徒が訴えた“あの時”
それは2月1日に学校側が保護者らに向けて開催したオンライン説明会でのことだった。上級生の保護者から寄せられた音声(「週刊文春 電子版」で公開)には、3年生の女子生徒が、こう告発する様子が記録されていた。
「今回の事件も、あの時みたいに適当にごまかされるのではないか。(あの時と)同じような対応を1、2年生にしてほしくないので、しっかり受け止めて厳しく対応してほしい」
“あの時”とはいったい何か? 記録音声で、女子生徒はこう訴えている。
「私、(昨年)7月の球技大会で数学の先生に盗撮されたんですよ。視線を感じてそっちを向いたらスマホを向けられていて、その後もスマホをずっと女子生徒のほうに向けていて。女の先生に相談して、その先生の後ろに回って確認してもらったら、女子生徒を一人一人ドアップにして撮っていたのを確認できた」
ところがその後、愕然とする事態が起きる。