2月9日から12日にかけて、アメリカのコロラド・スプリングスで行われたフィギュアスケート四大陸選手権。この舞台で、日本勢が2つの「特別な」金メダルを獲得する快挙を成し遂げた(全2回の2回目/#1から続く)
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ネイサン・チェンの記録を抜く「最年少V」
「最年少V」を成し遂げたのは、男子シングルの三浦佳生(かお)。ショートプログラムで首位に立つと、フリーでも武器とする4回転ジャンプを複数本成功させて1位。「自分自身を誇りに思います」と語る出来を見せて優勝を果たした。今季シニアデビューした三浦の年齢は17歳8カ月。2017年の同大会を17歳9カ月で制した北京五輪金メダリスト、ネイサン・チェン(アメリカ)の記録を抜き、大会史上最年少での優勝となった。
三浦の最大の武器は、スピードのあるスケーティングと、そのスピードを活かしたダイナミックで飛距離のあるジャンプ。4回転ジャンプもトウループ、サルコウ、ループの3種類を跳ぶことができ、現在は4種類目となるフリップの習得にも挑んでいるという。
また、今大会で三浦が脚光を浴びたのは演技だけではなかった。