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映像製作会社の内定を辞退して上京

 だが、舞台への想いは強まった。大学では、演技と共に舞台芸術を学んだが、卒業後は、就職するつもりだった。

「舞台で食べてはいけないだろうと、就活をして映像製作の会社に内定をもらっていました。でも、舞台に関わりたい気持ちが強くなり、内定を辞退して、2010年に上京。『座・高円寺 劇場創造アカデミー』で舞台プロデュースを学ぶことにしました」

 個性的な仲間ばかりの中、「向いていない」と挫折を味わう。ただ、アカデミーの学長から「役者として1年頑張ってみたら」と転身を提案され一念発起。改めて演技にのめり込み15年には「劇団チーズtheater」の旗揚げ公演「川辺市子のために」で初主演を務めた。

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特技の合気道は3段という大浦(事務所提供)

「合コンは1、2回しか行ったことないんです」

 そんな彼女が憧れる役者は藤山直美と永作博美。

「20代のころ、永作さんが主演する映画『八日目の蝉』に衝撃を受けてから、出演する舞台に通いました。共演して初めて直接お話ができ『なんて気さくでいい人なんだ』と現場で会うたびに感激しています。恥ずかしくて『憧れています』と、お伝えはできていないんですけど……」

 大浦が所属する「劇団チーズtheater」の主宰者・戸田彬弘氏が語る。

「チャキチャキしていて男女問わず好かれるタイプ。機嫌が悪い時はうなぎ屋に連れて行けばよくなります(笑)。お酒も結構、楽しく飲んでいますよ」

 ということは、山田さんの合コン好きという設定も自分自身の体験からなのか? 本人に聞くと、

「お酒の場は好きですが、合コンは1、2回しか行ったことないんです。結局、何が楽しいのかわからないままで帰りました(笑)」

 山田さんは、酒の席では“要領が悪い”のであった。