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aikoと千葉容疑者の“近すぎる関係”

 ポニーキャニオン関係者が明かす。

「昇格にあたって“身辺調査”を行ったところ、千葉さんが約10年前からaikoの個人事務所の役員に名を連ねていることが発覚したんです」

 aikoはポニーキャニオンと長年にわたって契約していたが、その契約を一任されていたのが、当時aikoからの信頼が最も厚かった千葉容疑者だった。

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「そんな立場である千葉さんが、契約相手であるaikoの事務所の役員になっていた。つまり恣意的にaikoの事務所に有利な契約を結べる立場にあったわけです。そこで利益相反の可能性があると指摘を受け、諭旨免職の懲戒処分が下されました」

デビュー当時のaiko

 当時、千葉氏は「週刊文春」の取材に対し「会社とアーティストのためにやむを得なかった」などと回答している。私欲のためではなかったと弁明したわけだが、蓋を開けてみると約1億円をポケットにいれていたことが今回の逮捕で明らかになったのだ。

 千葉容疑者を直接知る音楽業界関係者はこう振り返る。

aikoが千葉容疑者を「信頼しきっていた」ワケ

「aikoは千葉を信頼しきっていましたよ。そもそもaikoは千葉が見出し育て上げたからね。しかも当時所属していた事務所とうまくいかず悩んでいたaikoに寄り添い続け、『花火』や『ボーイフレンド』などメガヒットを出した。

 キムタクの主演ドラマ『プライド』のサントラを、aikoが『踝蛍子』名義で提供しているのですが、この仕掛け人も千葉。彼はテレビ局にも顔が利くから、aikoをスターにした立役者であることは間違いない」

 しかしいつからか、千葉容疑者は“献身的なディレクター”ではなくなっていったという。

1999年にリリースされ大ヒットした名曲「花火」

「aikoの前ではいい顔をしていましたよ。ただ、千葉はバンドメンバーを集めるインペグ屋の事業もやっていましたから、aikoに『俺がいなくなったらバンドメンバーも集められなくなる』などと言ってアピールすることもありました。

 一方で口答えしたり自分の意見を言ったりするスタッフはaikoからあからさまに遠ざけた。例えば、自分は何十回電話しても出ないくせに、気に入らないスタッフが1回でも電話に出ないと、aikoに『あいつとは何カ月も連絡がとれない』なんて嘘を吐くんです。そうしてaikoが自分に依存するように仕向けていました」

 暮らしぶりも派手だったようだ。音楽会社の一社員では買えないような高級車やハイブランド服で着飾っていたという。