2023年2月20日、aiko(47)の“育ての親”でもある元音楽プロデューサーである千葉篤史容疑者(56)が、会社法違反(特別背任)の疑い逮捕された。

 社会部記者が解説する。

“平成の歌姫”aikoの個人事務所に約1億円の損害

「千葉容疑者は大学時代の知り合いの男性が経営する芸能マネジメント会社と共謀し、aikoの個人事務所に対して、2016~2019年に開催されたコンサートなどで販売するグッズの仕入れ価格を20数回にわたり水増し請求させていました。事務所の損害は約1億円にのぼるとみられています。

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 水増し額は千葉容疑者が都度決めており、その約9割を千葉容疑者が、残り1割を知人男性が得ていた。千葉容疑者は水増し請求で得た金で車や服を購入していたようです」

 千葉容疑者は容疑を一部否認し、「利益の90%の歩合営業契約書を結んだことは間違いないが、会社法に違反しているつもりはない」などと供述しているという。

aiko(公式Twitterより)

「やっと逮捕されたか…」業界関係者のため息

 この一報に驚いた人も多いだろうが、音楽業界関係者はため息を漏らし、こうこぼした。

「業界関係者の多くは、やっと逮捕されたかという感想じゃないでしょうかね。千葉の怪しい金の流れは昔から有名でした。『週刊文春』でも報じられたことがあったでしょう?」

aiko

 遡ること約3年半前。

「週刊文春」(2019年9月5日号)が「aiko育ての親が背任疑惑でクビになった」と題して、千葉容疑者について報じている。当時、千葉容疑者はポニーキャニオンの執行役員。2019年6月に人事異動で取締役に昇格する予定だったが、監査会社からのある指摘が入ったのだ。