昨年、50歳でTBSを退社したフリーアナウンサーの堀井美香さん。そんな彼女が、退社前からの約9か月の記録を日記形式で綴ったエッセイ集『一旦、退社。50歳からの独立日記』(大和書房)を上梓した。ここでは、同書より一部を抜粋して、堀井さんの“美容事情”を紹介する。(全2回の2回目/1回目から続く)
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4月15日 実像・美容のこと。
私たちは自分ごとで使えるお金に制限があるから、美容やファッションに関しては、優先順位がある。化粧品、エステ、洋服、出費の重きは人それぞれだと思う。
私の場合だが……まず、お化粧に関しては無頓着。
知られた話ではあるが、ファンデーションも仕事でいただいたサンプルなどを使っている。自分の肌の色に合わないものであっても、とくに気にしない。化粧はだいたい適当で5分もあれば完成するから、未だにお化粧のちゃんとしたやり方もわからない。
クレンジングや化粧水も、コンビニやドラッグストアのもの。化粧水はつけない日の方が多いから、肌は乾燥している。高いクリームなどは使っていないが、毎日のナレーションで口周りの運動をサボることはないから、ほうれい線などのシワは少ない。
だからお化粧周りの出費はほぼない。まあそんな感じ。
若い頃と変わらない体重
エステは、27年同じところに通っている。2年行かなかったり、3カ月に一回だったり、仕事のために短期集中して行ったり、ムラはある。
体育会系のエステで、癒しを求めた贅沢な個室もなく、野戦病院みたいなベッドでの施術だから、お値段もそんなに高くない。でもサウナ30分、EMS(筋肉に電気で刺激を与えるもの)30分、リンパ流し10分で、一度行くだけでむくみが取れてスッキリする。代謝がいい日には1キロくらい落ちたりもする。
そのおかげか出産や子育てで増減はあったものの、体重は若い頃と変わらない。