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 そこで法テラスにつなげてもらったんですけど、弁護士の先生からは、離婚したいと言っても「はい」と首を縦に振らない相手に対しては、別居することで既成事実を作って別れるのを認めさせるしかないとアドバイスされて。 

 夫に気づかれないよう時間を作って貯金をおろしたり、家を借りるために実家の父に保証人になってもらいに行ったり、いろいろと大変だったんですけど、なんとか別居を開始しました。 

「宅急便でーす」ドアを開けたら別居中の夫が……

ーー別居したら、あちらは離婚を認めましたか? 

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菅原 いや、最後まで認めようとしなかったです。普通、離婚って調停だけで終わるんです。調停を3回やってダメだと調停不調といって、次のステップに進むんですよ。それが家庭裁判。うちは家庭裁判にまで進みました。 

 家庭裁判所の裁判官が女性で、夫側の主張に対して不快そうな顔をしていたので「勝てるな」と。私についてくれた先生が、女性問題などを専門にやっている人だったのもラッキーでしたね。 

 

ーーあちらは結婚生活や菅原さんに執着されていたのですかね。 

菅原 夫は別居して数ヶ月後に重い病気が見つかったんですけど、それでも裁判には来てました。新しい住まいを突き止められて、押しかけてきたこともありましたね。

 玄関の外で「宅急便でーす」というからドアを開けたら夫で、勝手に入ってきて。大声で叫んでいたら近所の方が警察を呼んでくれて、夫は警察に説得されて帰ったんですけどね。

ーー離婚後、夫はどうされたかご存知ですか。 

菅原 あるとき、夫の本籍地の役所から息子宛てに「○○さんが亡くなったので、遺産継承については」という内容の封書が届いたんです。それで亡くなったのを知って。 

 夫の会社が、遺族年金とか財形とか死亡退職金とかやってくれて、夫の実家への対応も税理士さんや弁護士さんに頼んでいたんですけど、それでもかなり揉めました。すべて終わったのが2010年の3月。大食いのほうではハワイの大会(「元祖!大食い王決定戦 爆食女神 終わりなき聖戦~ハワイ編〈2010年3月21日放送〉」)で優勝したんですけど、それもあいまって、正直、解放感がありました。