筋肉が上がってるほうの眉山は手を入れない
岸 でもそうやって客観視するのは大事。私の場合、左側が上がりやすく、右側が下がりやすい。それは結局、顔の筋肉が弱ってくるからなんです。どこからどこまでの筋肉かというと、眼輪筋から口角まで。どうしてもどっちかが上がりやすくなってしまう。
例えば、眉の上辺りにえくぼが出る人もいるんです。弱った眼輪筋をカバーしようとしておでこの筋肉を使い過ぎてしまいくぼんじゃうんですね。
全員 へえ~!
岸 何かを見ようとするとき、無理に目を引き上げちゃうから。おでこにシワが寄るのもそのせい。頭皮も硬くなってるから、どうしてもおでこで引き上げようとしてしまうんですよね。
野宮 確かに。細かいものを見るときって、眉を上げて、目を見開いちゃってる。
岸 噛み癖だったりとか、いろんな癖も出てくるし。だから、眉を描く場合、筋肉が上がってるほうの眉山は、とにかく描かない、手を入れない。で、下側を強調して描く。みなさん、自分の眉があるところだけをきれいに整えて描いてしまいがちですけれど。
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化け子(ばけこ)/1966年岡山県生まれ。本名・岸順子。ベテラン女優からの支持も厚いヘアメイクアップアーティスト。2020年に開設したYouTubeチャンネル「ヘアメイク職人化け子の駆け込み寺」は現在登録者数27万人。書籍『化け子の脱オバベ BEAUTY BOOK』(扶桑社)が3月21日に発売。
野宮真貴(のみやまき)/1960年北海道生まれ。ピチカート・ファイヴのヴォーカリストとして90年代渋谷系ムーブメントを起こす。デビュー40周年記念 ニューアルバム『New Beautiful』が大好評発売中。
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松本孝美(まつもとたかみ)/1965年大阪府生まれ。80年代後半、ソニーなどの名CMでCM女王と呼ばれる。初の著書『暮らし彩る「大人のままごと」』(光文社)が発売中。ただいまグレイヘアに移行中。
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渡辺満里奈(わたなべまりな)/1970年東京都生まれ。86年、おニャン子クラブでデビュー。翌年の解散後も歌手、タレントとして活躍。2000年代には台湾旅、ピラティスのブームの火付け役にも。
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text:Izumi Karashima photographs:Hirofumi Kamaya
hair&make-up:Tsukasa Mikami(Watanabe)
【週刊文春WOMAN 目次】特集おひとりさまで生きる/102歳ひとり暮らし 石井哲代さん×矢部太郎/南果歩 2度の結婚、離婚を経て/高倉健 最後の10カ月/ジェーン・スー×一条ゆかり
2023春号
2023年3月22日 発売
定価660円(税込)