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「典型的に弱いチーム」、選手は「コマにしかすぎない」…近藤健介が語っていた“新庄野球”への本音

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「2番打者にイチローがいる!」

 侍ジャパンの試合を見たあるMLBのスカウトが驚いたのが近藤健介(29)だ。

「選球眼が良く四球を選べ、長打も打てる。守備もライトでそつなくこなす。何より本塁打を放った韓国戦で『勝ち切ること、そこだけ意識してやった』と語るなど、勝利への執念がイチローのようでした」(スポーツ紙記者)

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満面の笑みでかつての同僚・大谷翔平と喜びを分かち合う近藤

 横浜高校から2012年に日ハムに入団した近藤は、19、20年と最高出塁率のタイトルを獲得。代表の国際大会では過去に3度、優勝している。

 大谷翔平も日ハム時代に「あのバッティングを超えないと、DHの僕は使ってもらえない」と語っていたほど。練習にも熱心で、

「試合後、年上のスタッフがティーバッティングに付き合っていた時のこと。出すボールのタイミングが悪かったのか、『遊びでやっているんじゃないんですよ!』と怒っていたのも、1度や2度ではない」(前出・記者)