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「もう滑れないかと思った」から16年、高橋大輔が村元哉中と“かなだい最高の演技”を見せたのはあの”伝説のプログラム”だった

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 4月13日からフィギュアスケートの国別対抗戦が行われた。

 男女シングル、ペア、アイスダンスの選手でチームを構成し順位を争う団体戦で、原則隔年開催の本大会。3月の世界選手権で3つの金メダルを獲得した日本は、宇野昌磨の欠場などが響き、前回に続いて3位にとどまったが、その中でひと際大きな喝采を浴びたのが、「かなだい」ことアイスダンスの村元哉中(かな)/高橋大輔組だった。フリーダンスでは自己ベストを更新する高得点をあげるなど気を吐いた。一般紙記者はこう語る。

「高橋選手はアイスダンスに転向して3季目で最高の演技を披露しました。3月に37歳になりましたが相当鍛えたのでしょう、村元選手をリフトで持ち上げるときなどの安定感が増していました。今季は終盤息切れする場面もありましたがそれもなかったですね」

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写真提供 時事通信

思い出の地で、16年ぶりの『オペラ座の怪人』

 フリーダンスのプログラムは『オペラ座の怪人』。高橋が今回と同じ東京体育館で行われた2007年世界選手権で銀メダルを獲得したときの曲でもある。その大会も取材したスポーツ紙記者は言う。