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 この“中国商品を自社ブランドとして転売”という手法が有名になったきっかけは、2020年12月にGACKTと元ホストのROLANDがプロデュースしたブランド「G&R」の模倣騒動だった。“女性を一流にするため”というキャッチコピーでオンラインショップで販売を開始したが、すぐに中国やイギリスのブランドからのデザイン模倣や、転売の疑惑が浮上したのだ。

「G&R」発表会に登場した左からROLAND、GACKT、門りょう(GACKT公式サイトより)

「G&R」の運営会社は後にデザインの模倣を認め、GACKTやROLAND、ディレクターの門りょうは謝罪文を発表する状況に追い込まれた。「G&R」は転売については強く否定したが、それを見た一部のインフルエンサーが「そうか、中国サイトで買って転売してもバレないんだ」という“気づき”を与えてしまったという。

「年収は想像してください(笑)」

 2万人のフォロワーを抱えるインスタグラマーのA子さんも「GACKTの報道を見て私も真似しようと思った」といい、実際に「AliExpress」で買った服の高額転売を開始した。

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「『G&R』もですが、明日花キララちゃんのブランドも中国サイトからの転売疑惑が出たことがありますよね。それを見て『自分にもできそう』と思いました。私の場合は『Ali Express』で仕入れた服を販売して、多い月で60万円くらい稼いでいます。年収は想像してください(笑)」

Ali Express(左)では2000円ほどで売られていた服のデザインに酷似した「G&R」(右)のワンピースは4倍近い値段だった

 当初は韓国のストリート系ファッションブランドの服を女子中高生向けに転売していたというが、韓国の服は高くて利益が出なかったため、中国の『Ali Express』に移ったという。

「中国ブランドの服は安いし、種類も多い。そこでキレイ目の服に路線変更してみたら、年上男性に受けがいい服を探す“パパ活女子”のニーズに刺さったようで売上が安定しました。私はフォロワー2万人程度でしょぼっちいですけど、もっと数字がある子はYouTubeに手を広げたりして、何倍も稼いでると思います。でも最近はインフルエンサーがみんな同じ方法を使いだしたので、ちょっと飽和状態ですね。服がカブることも増えてきました」