「“公邸見学”の域を大幅に超えており、常識的には考えられません」
首相公邸はただの“親戚の家”ではない。
「2021年、野党議員の質問主意書に対して政府が公表した答弁によれば、公邸は『内閣総理大臣の職務の能率的な遂行を確保し』『国の事務及び事業の円滑な運営に資することを目的とする施設』とされています。もちろん首相の私的な居住スペースもありますが、迎賓や執務機能も備え、オンラインでの首脳会談が行われることも。万全の警備体制が敷かれ、年間の維持費は約1億6千万円とされています」(官邸担当記者)
さらに、ある官邸関係者はこう顔をしかめるのだ。
「親戚一同が“閣僚写真”を撮ったのは『西階段』と呼ばれる場所。昨年8月の内閣改造の際には、本来撮影が行われる官邸の階段が工事中だったため、代わりにこの西階段で新閣僚の撮影が行われました」
政治アナリストの伊藤惇夫氏が呆れる。
「首相が公邸に客を呼ぶことはありますが、あくまで職務に関わる話をするため。公邸で宴会なんて聞いたことがない。撮影された写真は“公邸見学”の域を大幅に超えており、常識的には考えられません」
岸田事務所に質すと、こう回答があった。
「公邸の居住については、決められたルールと手続きに基づき適正に使用しているところです」
5月24日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および25日(木)発売の「週刊文春」では、親戚同士で大臣のように振る舞ったり、総理の演説台でポーズを決めるなどの大ハシャギ写真を多数掲載している。
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