「あんなにかわいい人が、この世におるがじゃのう」

 NHK朝ドラ「らんまん」で神木隆之介(30)演じる主人公が一目惚れしたヒロイン寿恵子を熱演するのは、浜辺美波(22)だ。

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マネージャーの急死でショックを受け激ヤセ

 2011年の「東宝シンデレラ」オーディションで見出され、10歳で芸能界デビュー。18年には主演映画「君の膵臓をたべたい」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど人気女優の1人となった浜辺だが、10代の頃は苦労もあった。

「18歳くらいで一人暮らしを始めましたが、同じマンションに住む事務所社員の“束縛”が厳しく、『痩せなさい』と言われていた。さらに18年に、デビュー時から目をかけてきたマネージャーが脳出血で急死。浜辺は大ショックを受け、激ヤセしてしまったのです」(事務所関係者)

 当時、テレビ出演後には「細すぎて心配」「顔の輪郭が変わった」などとSNSで指摘されるように。

朝ドラ初の“オタク女子”を演じる

共演がきっかけで浜辺の“救世主”になった神木

 そんな浜辺を救ったのが、19年公開の映画「屍人荘の殺人」への出演だった。謎の女子大生探偵役を演じた浜辺は、「今までで一番大変だった」という撮影に意欲的に挑んでいく。木村ひさし監督が振り返る。

「とにかくプロ意識を感じました。推理シーンの長ゼリフは覚えるのが大変ですが、セリフが詰まってNGを出すこともなかったです。よくセットの片隅で勉強しているのを見かけました」

 白目を剥いたり、土俵入りポーズを披露したりするコメディシーンも全力投球。

「演出を突然変更することがあっても素直に受け入れ、思い切りよくマックスの状態でやってくれました。神木さんと浜辺さんの2人は、いつでも明るい雰囲気を作って、スタッフを元気にしてくれましたね」(同前)

主人公・槙野万太郎役の神木

 実はこの映画が2人の初共演作品だった。さらに神木は浜辺の“救世主”に。

「あまりに痩せ過ぎだった浜辺さんを心配した神木さんが、『もっとご飯食べな』とたくさん食べさせ、だんだん健康的な体型に復活していきました。これを機に2人は意気投合。プライベートでも電話で仕事の相談をし合う仲になったようです」(別の事務所関係者)