小学生から覚醒剤を使用していた英子さん(仮名):
月100万円はザラじゃないですね。ブランドもの買ったりとか、車、一括でぽんと買ってみたりとか
今は子どもの成長と普通の仕事が幸せ
30代に入るまでに結婚や出産を経験しながらも覚醒剤をやめることができず、6度の逮捕と4回の懲役を経験。4度目の逮捕に至っては、子どもの前でのことだった。
小学生から覚醒剤を使用していた英子さん(仮名):
懲役中、子どものことがよぎりました
英子さんに転機が訪れたのは、4回目の懲役のとき。刑務所の中で自分を見つめ直し、塀の外に残した子どもたちに思いをはせた。
小学生から覚醒剤を使用していた英子さん(仮名):
自分がそういうことをしていることに対して、子どもたちをちゃんと見られてないというのに対して、悪いなと思った。自分に対しての嫌悪感しかない。「また、しよっかな」という思いは何回もあったけど、でもそれを家族にしてもそうやし、子どもたちとの距離にしてもそうやし、支えてくれる人たちの信頼を裏切りたくなかったので
英子さんは覚醒剤を断ち切るために周りの環境を大きく変え、今では医療関係の仕事に就いている。
小学生から覚醒剤を使用していた英子さん(仮名):
今、つつましいどころか貧乏してます。でもそれが楽しくなりました。子どもの成長が見れるっていうのもすごくうれしいですし、身近にいるっていうのもうれしいことですし、普通の仕事をして、給料も、月に自分ががんばった分だけ、「こんだけ入るんだな」とか、そういうのみるのも幸せだなと
医療関係の仕事の中で注射器も身近だ。注射器を見て、昔を思い出すことはないのだろうか。
小学生から覚醒剤を使用していた英子さん(仮名):
ありますよ時々。自分が昔、クスリをしてたときに使ってたものが、目の前にあったりするわけなんですよね。打つときの感覚、「バー」って体が、毛が逆立つじゃないけど、「バー」ってなるときはあります。どうでしょうか。どう向き合って生きていくというか。もうそれと…、向き合って生きていかないと…