「真夏の大躍進でイーグルスが遂にAクラスに浮上しましたぁー!」
このラジオ実況をイメージしながら残りのペナントレースを楽しんでいきたい。楽天イーグルスは7月に入って投打が噛み合い8連勝をマーク。最大「13」もあった借金を「4」(28日現在)まで減らしている。さらに今週から「夏スタ!〜イーグルス真夏の大冒険〜」がスタートし、大の大人の自分も恥ずかしながらはしゃいでしまっている。ここから真夏にかけて声出し応援も加速してチームとファンで白星を掴んでいきたいところだ。
思い返せば今シーズンのチーム初得点はプロ5年目・伊藤裕季也選手の先制ホームランだった。オープン戦で2本の満塁ホームランを放ち、開幕スタメンで出場。新球場のエスコンフィールドHOKKAIDOで放った豪快なアーチだった。前半戦を終わったタイミングで伊藤裕季也選手に話を聞かせてもらった。
「忘れられない試合になりました」
――前半戦のベストシーンはどこですか
「小郷のあの涙ですね。彼が泣いているところは今まで一緒に野球をやってきて見たことがなかったので、僕自身もこみあげてくるものがありました。本気でやっていないとあの姿にはならないので、忘れられない試合になりました」
6月8日、阪神タイガース戦。8回表に小郷裕哉選手のエラーも絡み逆転を許した。しかし1点ビハインドの9回裏2アウトから小深田大翔選手の逆転サヨナラ3ランホームランで勝利。その瞬間、チームメイトが救ってくれた安堵感からか小郷選手の目から涙が溢れだした。
――(立正大学時代からの同級生)小郷選手はどのような存在ですか
「負けたくないという気持ちと、小郷に結果が出てほしいという気持ちの両方ありますね。ただ、どの得点も嬉しいですが、彼が打って得点した時は特別に嬉しいですし、何をしていても小郷裕哉が活躍すると僕は嬉しいです」
伊藤裕季也選手にとって大学時代の盟友・小郷選手の存在がとても大きいのだろう。一方で小郷選手に話を聞いても「裕季也の活躍はやっぱり嬉しいです」とスパッと答えてくれた。
一軍の高いレベルで切磋琢磨している2人の素晴らしい関係性が窺えた。ずばり伊藤裕季也選手が名付けた「涙のO・GO GAME」を境にチームは23勝15敗という輝かしい戦績を誇っている。
もっともっと伊藤裕季也選手を知りたくなった。