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「私は息子を信じています」父親が語る“不審点”
今回の会見には種雄さんの父親と姉2人が登壇。新聞・テレビなど主要メディアやフリーランスのジャーナリストなど40名を超える報道陣が参加した。
冒頭、父親が「種雄の死の真相はいまだに解明されていません。私は、ただ真実が知りたいのです」とした上で、「やんちゃな子でしたが家族想いで、約束は必ず守り、人情に厚く、弱いものいじめだけはしなかった」と涙ながらに愛する息子への想いなどを語った。その上で、自殺の可能性が高い不審死とされたことについて、こう疑問を呈した。
「種雄の傷は喉元から肺にまで達していました。自分をそんな風に刺したうえで、足元にナイフをきちんと置いてから絶命するなどということが果たしてあり得るのでしょうか」
さらに肉親としての苦しい心情も明かした。
「このまま種雄は犬死になって終わってしまうのか。私はずっと息子を信じています。種雄が亡くなった時もまともに捜査されず闇に葬られ、諦めて生きてきました。それが12年後に再捜査していただけると連絡があった時には心から喜びました。無念を晴らしてやると息子に誓いました。しかし捜査が始まり1年も経たないで捜査の縮小が告げられ、捜査1課の捜査班は解散となり、大塚警察署へと管轄がうつってしまいました」