「街頭でなにか叫んでるアブナイ人の意見は無視するのに、なんでレビューは信じるのか。そのおかしさに気づいてからは、レビューなんて一切読まなくなりました」
ある日を境に、買い物をするときにレビューを見る癖を捨てた43歳男性の人生訓とは? 「裏モノJAPAN」編集部が都内の立ち飲み屋、大衆酒場に足を運び、そこで旨そうに酒を飲んでるおっさん客113人に、長い人生で知り得た教訓を尋ねて回った奇書『「あのときやっときゃ良かった」という後悔は、実際にはやれる可能性などなかったのだからソク忘れよう』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む)
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【43歳・男性の知恵】
レビューを書くという時点でオカシなやつなのだから内容など信じても無意味
「レビューなんて一切読まなくなりました」
本屋で面白そうな本を見つけたら、レジに行く前にアマゾンとかのレビューを見るクセがあったのね。しかも最低点をつけてるほうが気になって読んじゃう。そしたら、導入はいいけど構成がメチャクチャだとか、この筆者はもう劣化しただとか、ゴミ箱直行だとか酷いことが書いてあるわけです。それでもう買う気がなくなっちゃう。
星5つでいいこと書いてる人が多くても、その少数の罵詈雑言に引っ張られるのよ。もし自分が読んで同じ感想だったら最悪だし。
でもよく考えたら、良く書く人も悪く書く人も1円にもならないのに、なんでレビューしてるのかなって。誰に頼まれたわけでもないのに、長ったらしい感想を書いて悦に入ってるようなやつって、冷静になればかなりオカシイっていうか。要するにそんなオカシイやつの感想文を気にしてどうすんだって。
街頭でなにか叫んでるアブナイ人の意見は無視するのに、なんでレビューは信じるのか。そのおかしさに気づいてからは、レビューなんて一切読まなくなりました。