廣瀬の半生を書いた拙著『人生上等! 未来なら変えられる』(集英社インターナショナル)が今冬に出てネットニュースになったときも、コメント欄には辛辣(しんらつ)な意見があふれた。元犯罪者に何ができる、引っ込んでろ、ロクなもんじゃない……。それを伝えると、彼女は「あはは」と笑った。
「叩かれるのは慣れてるんで気にしません。“協力雇用主”に関心を抱いたり、再犯者率について考えてくれたりする人が少しでも増えたらいいんです。私は、圧倒的にサポートが足りない現状を世の中に理解してもらう足掛かりになりたい。そのためにできることは何でもするつもりです」
目標はあくまでそこなのだ。やることを決めたら、迷うことなくまっすぐに進む。何をしでかすか予想がつかない廣瀬の元へ通う日々は、当分続きそうだ。
北尾 トロ(きたお・とろ)
ノンフィクション作家
主な著書に『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』『裁判長! おもいっきり悩んでもいいすか』などの「裁判長!」シリーズ(文春文庫)、『なぜ元公務員はいっぺんにおにぎり35個を万引きしたのか』(プレジデント社)、『町中華探検隊がゆく!』(共著・交通新聞社)など。最新刊は『人生上等! 未来なら変えられる』(集英社インターナショナル)。
ノンフィクション作家
主な著書に『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』『裁判長! おもいっきり悩んでもいいすか』などの「裁判長!」シリーズ(文春文庫)、『なぜ元公務員はいっぺんにおにぎり35個を万引きしたのか』(プレジデント社)、『町中華探検隊がゆく!』(共著・交通新聞社)など。最新刊は『人生上等! 未来なら変えられる』(集英社インターナショナル)。
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