ジャニーズ事務所が10月2日におこなった会見から1週間経つ。この間、あまりにもいろいろありすぎたので整理してみます。
まず会見内容について翌日どう報じられたのか? 何がわかって何が説明されたのか? これを調べれば話が早い。
すると、
『ガバナンスなお不透明』(日経新聞)
《補償の具体的な中身や、マネジメント業務を担う新会社のガバナンス(企業統治)のあり方については不明な点が多すぎる》(産経新聞)
《被害補償についても、原資など詳細な説明は不十分だった》(朝日新聞)
などなど、「不透明」「不明」「不十分」が見事に並んだのであった。
ジャニーズの「老獪さ」
つまり会見は曖昧だったのである。肝心な部分は説明されなかったり、聞く側も確認できなかったという結果がわかる。これは質問者の力不足なのか、それともジャニーズ側の老獪なテクニックなのか? そう考えながらスポーツ紙を見てみると、
『穏やかイノッチ存在感「落ち着いて」』
『大荒れ報道陣に「子供見てる」「ルール守る大人の姿を」怒号会場に拍手』
というドデカい記事があった(日刊スポーツ)。引用してみよう。
《緊張感が漂う中、井ノ原の穏やかな人柄が随所ににじんだ。会見開始前には「1社1問で」「指名を受けてから質問を」などとルールが示されたが、一方的に声を上げて質問する記者や、それに苦言を呈する報道陣の怒号が飛び交った。》
イノッチ(井ノ原快彦)は一部の記者に対し「この会見は生放送で全国に伝わっているし、子供たちも見ている。被害者の皆さんには、自分たちのことでこんなにもめているんだと見せたくない。ルールを守る大人たちの姿を見せたい。どうか、どうか落ち着いてお願いします」と呼びかけた。記事は「会場に拍手を起こしていた」と締めている。