日本一ゲスいラジオ番組『MOZAIKU NIGHT MONDAY』略して「モザマン」(bayfm)がこの3月で終了。DJを4年にわたって務めた“ゲスドル”こと中村愛さんに“ゲスの歩み”を聞いてみました。
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メインリスナーはトラックドライバーです
――この時代では貴重なくらい、まさに深夜ラジオならではのエロネタ大展開で突き進んだ番組でしたよね。あの吉田照美さんもファンというお墨付きで。
中村 ありがとうございます! でも、あの番組を熱心に聴いてくださってるなんて、悪趣味ですねー(笑)。
――月曜深夜1時半から5時まで3時間半の生放送を、1人でDJする大変さって想像できないです。
中村 オンエアが終わるといつもハァハァ言ってました。特に番組が始まった頃はテンション高めに「どーもー! 中村愛でーす!!」みたいな、抑揚のないキンキンの声でやってたので消耗が激しかったんです。それでおぎやはぎさんの『メガネびいき』を聴いたり、どんな声がいいのか研究もして、自分なりの声が落ち着いたのが去年の4月です。
――結構最近のことなんですね。
中村 そうなんですよー。番組のリスナーにはトラックドライバーの方が多いので、寝させないために適度にテンション高く、適度に股間にも刺激を与えつつで。
「朝4時からはあんまりゲスくしないでね」って
――今では珍しいFAXを使うコーナーもありますが、リスナーはドライバーの他にどんな人が多いんですか?
中村 3時台まではドライバーさんが多いんですけど、4時台に入ると起きて農作業に入る人とか、仕込み作業に入る人から「おはよー」ってメッセージが届き始めるんです。なので、聴取率データを見ると4時を境にリスナー層が変わってるのがわかります。それでスタッフからは「これからお仕事の人が増える時間帯だから、4時からはあんまりゲスくしないでね」って(笑)。それで、猫のコーナーと音楽でゲスさをフェードアウトさせて「中村愛でしたー。おまんてぃーす」って番組を締める感じでしたね。