「クスリは持っているよ。オーバードーズするためじゃないと売らないよ」
万引きで手に入れた市販薬を大量に持ち歩き、こう口にして子供たちに売りさばいていた男がついに御用となった。
クスリ仲間を作るために安く販売
警視庁は22日、新宿・歌舞伎町の路上にたまる通称「トー横キッズ」の当時18歳の男性と16歳の女性に違法に市販の咳止め薬を販売したとして、無職の高橋光夢容疑者（21）や高校生の男女など計4人を医薬品医療機器法違反（無許可販売）の疑いで逮捕したと発表した。4人は薬40錠を定価の半額以下の1000円で無許可販売したとみられ、高橋の自宅などからは咳止め薬2000錠が見つかった。
社会部記者が解説する。
「4人は仲間内で『パクった薬を売ろう』とSNSでやりとりしていた形跡があった。高橋は『俺がここらへんで一番安く売っている』などとトー横でふれ回っていたようです。高橋は容疑について『覚えていません』と否認する一方で、調べに対し『これまで10人くらいに1000円で販売した』『オーバードーズの人に医薬品を売ってくれと頼まれた』と供述。営利目的というより、クスリ仲間を作るために安く販売していたようです」
