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伊藤智仁がヤクルト投手陣を分析「課題はリリーフ陣」

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/04/11
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「今年のヤクルトは、かなりいいところにいくはず!」

 知り合いばかりが出ているテレビ中継を自宅で観戦するというのは不思議な感覚ですね。ヤクルトとは関係ない試合の場合は普通に見られるのに、ヤクルト戦だと、一緒にプレーしてきた投手が投げるときは手に汗握ります。たとえば石山泰稚がリリーフで登場するときは、「石山~、頑張れ~!」とドキドキしちゃいます(笑)。逆に、新外国人のハフとかカラシティーとは何も接点はないので、彼らの登板は気楽に見られます。

 さっきも言ったけど、今年の課題はリリーフ陣でしょう。この前の試合(4日・広島戦)では石山が回またぎをしたけど、それはまだ、勝利の方程式が確立していないからじゃないのかな?  でも、秋吉も、石山も、実績もあるので、すぐにいい形が見つかると信じています。コンちゃん(近藤一樹)は力のある投手なので、適材適所で有効的に起用すれば年間を通じて働いてくれるはず。

中尾輝に「あぁ、よかった」

 嬉しかったのが中尾輝がいい場面で起用されて、きちんと結果を残していることですね。8日のプロ初勝利は、僕も公式戦開幕戦だったのでリアルタイムでは見られなかったけど、家でニュースを見て、「あぁ、よかった」と思いました。プロデビュー戦が去年の交流戦(6月8日)、ソフトバンク相手に厳しい試合(3回7失点、自責点5)となったけど、今季は貴重な左のリリーフとして活躍してくれる手応えを感じさせます。

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 今までは「投手目線」で中継を見ることが多かったけど、自分が監督になったことで、最近は「監督目線」で中継を見るようになりました。今までは「いいピッチャーだな」とか、「こんな握りをしているんだ」とか、投手のことばかり気になっていました。でも最近は、「ここでゴロゴーしないのか」とか、「さぁ、ここでベンチはどう動くかな?」という視点に変わりましたね。

 シーズンは始まったばかりだけど、今年のヤクルトはケガ人さえ出なければ、いいところに行けると思っています。これからもテレビ中継でヤクルトの応援を続けます。次回は、特に気になった試合、頑張っている投手について、これから定期的に語っていくつもりです。ヤクルトファンのみなさん、次回もよろしくお願いします!

追伸 富山はいいところです。ぜひ一度、遊びに来てください。ホタルイカ、白えび、美味しいものはたくさんあります。そして、富山GRNサンダーバーズの応援もよろしく!

構成/長谷川晶一

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