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「一生のうちに、何回、西島氏の奥さん役をできるか」

 二人の共演が多い理由は、見た目のバランスや世間からのイメージの相性がよく、視聴者が夫婦役を自然と受け入れやすいという土壌があるからでしょう。

 ですが近年の作品に関しては、“またまた共演”という話題性があるので、制作サイドからすると宣伝効果の高さもメリットとして映っているように感じます。

 今回の『さよならマエストロ』では、石田さんが「西島さんとは一体何度目の夫婦役なのだろうと自分でもわからなくなりますが、当然ながら作品ごとに新しい魅力を放ってこられるので、いつも新鮮な気持ちで演じております」とコメントしており、ネットニュースなどで取り上げられていました。

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©時事通信社

 また、『サイレント・トーキョー』公開の1年前に行われた製作発表会見に、石田さんと西島さんが登壇。この作品では夫婦役ではなかったため、石田さんは「(過去の共演作は)常にかわいそうな奥さん役でしたが(笑)、今回は夫婦ではないので、また全然違って」とコメント。それに対して西島さんも「今回は奥さんじゃないんだと不思議な気持ちでした」とジョークを飛ばし、場を盛り上げていました。

『名探偵・明智小五郎』のときにも、石田さんはInstagramで西島さんとのツーショット画像を投稿し、「わたくし、一生のうちに、何回、西島氏の奥さん役をできるか、という記録に挑戦しております」と、自ら投稿しています。

今年は朝ドラでヒロインの母役も

 西島さんとの夫婦共演が多い石田さんですが、当然それ以外の作品にも数多く出演しており、実力があって好感度も高いため、非常に需要がある引っ張りだこの役者。

 たとえば4月からスタートする連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)にて、伊藤沙莉さん演じるヒロインの母役で朝ドラに初出演することが決定しています。

 昨年公開の劇場版も大ヒットした2021年の日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)では、主人公のよき理解者である都知事役を演じており、ひそかにガッツポーズするキュートな所作が話題となったものです。