「腹八分目」のカロリーを求めるたった1つの方法
とはいえ、普段摂取しているカロリーを自己申告してもほとんどの人が過小評価してしまうため、なにが「腹八分目」かを評価するのはとても難しいのが現実です。ここで、簡単に「腹八分目」のカロリーを求める方法をお教えしましょう。
それには、厚労省が示している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」というものを参照します。年齢、性別、身体活動レベル別に、「推定エネルギー必要量」というものが掲載されています。
これは、現在の日本人の平均的な身長と体重の場合に必要な摂取カロリーになります。この値に0.8を掛ければ、自分の身長に対する、平均的な「腹八分目」がどれぐらいかだいたいわかります。
例えば、45歳男性で活動レベルが普通の人の場合、2650×0.8=2120キロカロリーになります。
参考として、厚労省の推定エネルギー必要量を掲載しますが、計算が面倒な人は、これに0.8を掛ければ、腹八分目がどれくらいかだいたいわかります。
おかわり無料はぜんぜんお得ではない
自分がどのくらいカロリーを摂っているかは、感覚ではわかりにくいものです。本書(『科学がつきとめた 中年太りのすごい解消法』)で述べている低脂質ダイエットと低糖質ダイエットの比較でも、脂質が多い低糖質ダイエットのグループのほうが摂取カロリーは大きくなっています。
実際に食べているカロリー量というのは、思いのほか多いのです。
身長も体重も人それぞれですから、牛丼の普通盛りが誰にでも「普通」ということにはなりません。もしかしたら、男性であっても、活動量が低い人は小盛りが「普通」なのかもしれません。
にも関わらず、学生時代のように、つい大盛りを注文しているなら、体重はどんどん増えていくでしょう。
あるいは、「おかわり無料」の定食屋に入ると、ついおかわりしてしまう人や、ホテルのビュッフェで何度も何度も食事を取りに行く人もいます。