「週刊少年ジャンプ」連載の大人気コミックのアニメ化作品として話題の『アンデッドアンラック』。そんな愛あり、笑いあり、涙ありの一大活劇も、いよいよ佳境を迎える。

 原作のファンでもある、本作のヒロイン・出雲風子役の佳原萌枝さんに、作品の魅力を聞いた。(全2回の2回目/最初から読む

佳原萌枝さん

 

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原作へのリスペクトと、アニメならではの表現

──佳原さんや中村さんをはじめとする声の力や、様々な演出によって、物語の魅力がより増幅されていく力強さを感じました。

佳原 完成した作品を観たときに、私もいち視聴者として、原作へのリスペクトを感じながら、アニメでしかできない解釈をして、表現しているシーンがたくさんちりばめられているなあ、と感動しました!

──たとえば、それはどんなシーンでしょう。

佳原 バイカル湖畔でのジーナとの闘いで、彼女が張ったバリアのなかに風子ちゃんがアンディの首を投げ込んで、2人もろともビームを受けますよね。そのとき、ジーナが大切そうにアンディの首をギュッと抱きしめるんですよ。ああ、ジーナは本当にアンディのことを好きだったんだ、と……。

──たしかに、物語の意図を読み込んで、原作から一歩踏み込んだシーンですね。

佳原 あらゆる変化を否定するジーナと、死ぬという変化を望むアンディの関係に涙が出てきました。

© 戸塚慶文/集英社・アンデッドアンラック製作委員会

──ジーナ役を演じたのは悠木碧さんでしたね。収録現場はどういった雰囲気でしたか?

佳原 じつは、最初の数話は、中村さんと別々のブースで同時収録をいたんです。ヘッドホン越しに聴こえる中村さんの言葉や息づかいを感じながら演じていました。

 ただ、3人の掛け合いに関しては、同じブースで収録したんです。アンディと物理的にくっついているシーンでもあったので、じっくりと関係性を演じることができたと思いますし、なにより中村さんと悠木さんの演技に感動して……思い出のシーンになりました。