文春オンライン
「原作をリスペクトしながら、解釈が詰まった表現が…」声優・佳原萌枝が明かす中村悠一と悠木碧の3人で臨む“アンデッドアンラックができるまで”

「原作をリスペクトしながら、解釈が詰まった表現が…」声優・佳原萌枝が明かす中村悠一と悠木碧の3人で臨む“アンデッドアンラックができるまで”

『アンデッドアンラック』ヒロイン・出雲風子役の佳原萌枝さんインタビュー#2

2024/02/16

source : ノンフィクション出版

genre : エンタメ, テレビ・ラジオ, 読書

note

風子ちゃんと一緒に成長していきたい!

佳原 ほかにも、たくさんたくさん思い出のシーンがあるんですけど……ロンギングの街での闘いも印象深いです。

──スポイルの能力で、腹に現れるタイマーの数字が0になるとゾンビ化してしまう、という場面ですね。

佳原 そこでゾンビになってしまった先生が、子どもを守るために風子ちゃんに抱きついて、不運を得てスポイルに向かっていくシーンは、演じていても哀しくて心が痛くなりました。

ADVERTISEMENT

佳原萌枝さん

──スポイルは風子に向けて、生物を腐らせることで美しい生命の循環を行っている、という論理を説きます。

佳原 そこで風子ちゃんがスポイルに向かって、かつて先生が言っていた「夢があれば、心は絶対腐らない!」と叫ぶことで、運命をはねのけるじゃないですか。このセリフは、風子ちゃんの成長を示す大事な言葉だったと思うんです。

──先ほどおっしゃった、風子自身で「覚悟を決める」重要な場面ですね。

佳原 じつは、オーディションでもこのセリフがあったんです。それを改めてアフレコするので、すごく力が入ってしまったんです。「私の夢は普通の女の子になって、最高に幸せになって死ぬこと! それまでは、何があってもあきらめない!」と続けるところで、最初はところどころ声が裏返ってしまって……。未熟さを感じて、「風子ちゃんのように、自分の限界を突破しなくちゃ」と感じました。

© 戸塚慶文/集英社・アンデッドアンラック製作委員会

──うかがっていると、佳原さんご自身が風子と一体化していっているように思えますね。

佳原 はい、風子ちゃんと一緒に成長していきたいです! お話自体も「全編クライマックス」というキャッチフレーズどおり、さらに熱くなっていきますので、今後ともぜひご期待ください! あと、アニメを観て、さらに原作を読み返していただけると、さらに『アンデッドアンラック』の世界が楽しめると思いますよ!

TVアニメ「アンデッドアンラック」MBS/TBS系全国28局ネット、毎週金曜日25:23~
『アンデッドアンラック』はアンデッド=絶対に死ねない不死の男・アンディ。彼はアンラック=触れた者に不運をもたらしてしまう特異体質を持つ少女・風子と出会う。ふたりは行動をともにしながら、それぞれにとっての「最高の死」を求めていく物語である。© 戸塚慶文/集英社・アンデッドアンラック製作委員会

かはら・もえ
大阪府生まれ。代表的な出演作に『現実主義勇者の王国再建記』(トモエ・イヌイ役)、『処刑少女の生きる道』(アカリ役)など。さらに『菜なれ花なれ』(2024年放送予定/谷崎詩音役)にも出演。

「原作をリスペクトしながら、解釈が詰まった表現が…」声優・佳原萌枝が明かす中村悠一と悠木碧の3人で臨む“アンデッドアンラックができるまで”

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

ノンフィクション出版をフォロー