「『日本の顔』の撮影では、出演するライブやテレビ番組など、現場ごとのカメラに加えて、文藝春秋さんのカメラにも撮ってもらう“2台態勢”でしたから、ものすごく新鮮でしたね。普段、自分が仕事している時は精一杯すぎるくらいにやっているので、その横顔を撮られているのがすごくドキドキしました。
しかも、1月号で『日本の顔』に登場されていたのは、テレビプロデューサーの石井ふく子さんです。『わたし、石井さんのような重鎮の方と同じ企画に載るんだ』ってビックリしました(笑)」
上白石萌音は、2月9日発売の月刊誌「文藝春秋」3月号に掲載した「日本の顔」の撮影をそう振り返った。「文藝春秋」のカメラマンは、6日間にわたって密着。単独ライブ「yattokosa」2023の東京公演や、MCを務めるバラエティ番組「世界くらべてみたら」(TBS系)の収録現場などに加えて、楽屋で読書をしながらリラックスするオフショットも撮影している。
今回は、紙幅の都合上、掲載できなかったアザーカットに加えて、撮影時の様子について紹介する。
『夜明けのすべて』監督との撮影秘話
「監督と会うと、撮影の思い出話が止まらないんですよ~」
そう語ったのは、主演を務める映画『夜明けのすべて』(2月9日から全国公開/原作:瀬尾まいこ)だ。三宅唱監督との2ショット撮影では、2人でパソコンの画面に映った映画の予告編を見ながら笑顔が止まらなかった。三宅監督とは、よほど気が許せる間柄なのだろう。「本当に楽しい撮影だったんですね」とカメラマンが語りかけると、上白石はこう冗談を飛ばした。
「いや、実際は笑顔なんて全くない現場でしたけどね!(笑)」
後日、改めて三宅監督について尋ねると、こう語った。
「撮影中に“晴れ待ち”があったのですが、他の現場ならみんなイライラしてしまうことも珍しくありません。でも監督は、率先してお喋りをして盛り上げてくださいました。スタッフさん含めて全員が三宅さんのことが大好きな現場でした」