昨季、38年ぶりの日本一となった岡田彰布監督(66)の阪神に寒風が吹いている。3月10日の巨人戦で敗れ、オープン戦開幕から9連敗。球団ワースト記録を更新したのだ。
沖縄での春季キャンプでは昨季リーグMVPで新人王の村上頌樹投手を筆頭に、近本光司外野手、大山悠輔内野手、佐藤輝明内野手などレギュラー陣が盤石な調整を済ませた。だが、
「気になるのは若手が育ってきていないこと。岡田監督は新たな戦力を掘り起こすべく、今まであまり接点のなかった若手を一軍キャンプに送り込んだのですが……」(球団OB)
若手選手が「ヤバすぎるでしょ!」
岡田監督の持ち味は、令和の時代には珍しく、メディアの前でも喜怒哀楽を表現すること。そんな指揮官の姿に、若手がすっかり萎縮したという。
「例えば2月23日、巨人とのオープン戦では、岡田監督が大敗した腹いせに送迎車の後部座席に帽子を叩きつけた。番記者たちがその一部始終をネットニュースで報じると、若手選手は『ヤバすぎるでしょ!』と怖気づいてしまったのです」(同前)
実戦が始まってからもチームはまとまらず、
「象徴的だったのは8日のヤクルト戦。若手が守備につく中、5点リードの8回に野手が4失策。拙守で足を引っ張り、動揺した投手が6点を失い逆転負けを喫するという散々な内容でした」(スポーツ紙記者)