現在発売中の「週刊文春」および配信中の「週刊文春電子版」上で、貴乃花光司氏(51・以下、貴乃花)が、現役時代の死闘を振り返りつつ、今年4月に逝去した同期入門の元横綱・曙太郎氏を偲んでいる

曙との思い出を語った貴乃花 ©文藝春秋

「俺って弱いんだなと、思い知りました」

「同期の彼と初めて対戦した時、いきなりもろ手で吹っ飛ばされてしまって。まだ体ができていないとはいえ、私は入門前から相撲をやっていたのに、向こうは相撲未経験。とてつもない素質を持った人たちが集まっている世界なんだな、俺って弱いんだなと、思い知りました。ありがたいことに。私の相撲人生はあそこから始まった気がします」

「無差別級の相撲は、消耗の激しい競技です。横綱として負けられない勝負が続き、最も疲労が蓄積するのは千秋楽。そんな中、曙さんとは結びの一番で何度も戦ってきました」

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4月に亡くなった曙太郎 ©文藝春秋

 2時間にわたる取材では、相撲を通じて新たな活動をする拠点として既存の社団法人をリニューアルする計画があることも貴乃花自身が語った。あわせて、昨年再婚したA子さんとの結婚生活を語るなど、近況も明かす。