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ファイターズ それはないですかねえ。そもそも、東京って外食が高いですよね。私は転勤族で地方暮らしが長かったので、東京は本当に物価が高くて驚いています。大阪には7年ほどいましたが、2人で思う存分食べたり飲んだりしても1万円以下という居酒屋が当たり前にありましたから。

――お名前が「ファイターズファン」だけに、野球観戦の回数が増えたとかは?

ファイターズ あ、それはそうですね。この前も1週間ほど北海道に行って、エスコンフィールドで試合を観てきました。

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 それから、妻と一緒にはじめて船旅もしました。以前話題になったあの「ダイヤモンド・プリンセス号」で、一番安い部屋は1泊1万ぐらいで泊まれるんですよ。「こんなに安いの?」と思って、そこは少し贅沢してちょっとアップグレードしました(笑)。

6億円当選後、初めての船旅で乗船した「ダイヤモンド・プリンセス号」 ©iStock.com

「いきなり大金を持つと怖い思いをするけど…」

――マンションを買ったり早期退職したりしたことで、周りから「なにかあったの?」と聞かれないですか。

ファイターズ 詳細は伏せていますが、「まとまったお金が入ったので会社は辞めたよ」みたいなことは言ってます。なかには金額についてさらに突っ込んで聞いてくる人もいるので、「定年まで働いて退職金をもらった額よりまとまったお金が入ったから、家族と過ごす時間をつくることにした」と答えています。

 6億円の使い道について相談した前職の上司も、いまだに内緒にしてくれているようです。一度だけ「おまえのこと誰かに言いたくてしょうがなくてさ、息子にだけは言っていい?」とは聞かれましたけど(笑)。

――今回、身バレの可能性もある中で取材を受けようと思ったのはなぜでしょう。

©文藝春秋

ファイターズ 私自身、高額当選者の体験談を前に読んだことがあって、すごく参考になったんです。その方は、仕事は辞めずに続けていましたが、自分にとって勉強になることがたくさんありました。

 だから自分も、今後スポーツくじや宝くじが当たった人に向けて、いきなり大金を持つと怖い思いをするけど、その恐怖は勉強することで解消できることや、将来に対する不安のほとんどはお金で解消できるよと伝えることで、誰かの役に立てたらいいなと思ったんです。