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小室哲哉との別れ、母の死、離婚と困難も多かったけど…平成最強の歌姫・安室奈美恵(46)が引退するまで「トップスター」であり続けた理由と音楽的な転機――2023年読まれた記事

2024/05/06
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 2015年には事務所の独立など環境を徐々に変えていった安室奈美恵だが、人気は安定し、コンスタントに大規模なツアーを行うなど安泰に思われた。しかしデビュー25周年を迎えた直後の2017年に引退を宣言。翌2018年には完全に表舞台から消え去ってしまうのだ。

 その潔さは、キャンディーズや山口百恵の引退とも比較されるかもしれないが、ファンの規模としてはそれらを上回る衝撃を与えた。そしてそれ以来、一切公の場に出てこない。こういったやり方も、彼女の徹底した美学といっていいだろう。

安室奈美恵はなぜトップスターであり続けたのか?

 安室奈美恵は、その活動期間の中で多少の浮き沈みはあったとはいえ、四半世紀もの間ずっとトップスターであり続けたアーティストだ。プライベートを含めたゴシップ的な話題もあったが、やはりその人気は彼女の音楽に向かう姿勢に基づいたものであり、何度かの転機をチャンスに変えていったからこそ人気を得て評価を高めたのである。

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 そうすることができたのも、彼女の天性のセンスと多大な努力、そしてスター特有の運の強さを持っていたからだろう。様々な転機を大切にし、音楽的にしっかりと地に足付けながら変化していったからこそ、安室奈美恵は安室奈美恵というスターであり続けることができたのである。

(プロフィール)
くりもと・ひとし/音楽と旅のライター、選曲家。1970年生まれ、大阪出身。レコード会社勤務時代より音楽ライターとして執筆活動を開始。退社後は2年間中南米を放浪し、帰国後はフリーランスで雑誌やウェブでの執筆、ラジオや機内放送の構成選曲などを行う。開業直後のビルボードライブで約5年間ブッキングマネージャーを務めた後、再びフリーランスで活動。著書に『ブエノスアイレス 雑貨と文化の旅手帖』(毎日コミュニケーションズ)、『アルゼンチン音楽手帖』(DU BOOKS)、共著に『喫茶ロック』(ソニー・マガジンズ)、『Light Mellow 和モノ Special』(ラトルズ)などがある。2022年2月に上梓した『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』(星海社新書)が話題を呼び、各種メディアにも出演している。9月『「90年代JーPOP」の基本がこの100枚でわかる!』が発売。

2023年の読まれた記事「女性芸能人部門」結果一覧

1位:「羽生結弦離婚のウラで…」“フィギュア”村上佳菜子(29)深夜の愛犬デート&半同棲スクープ撮「2人は車で村上の自宅マンションへ」
https://bunshun.jp/articles/-/70566

2位:全裸で激しいSMシーンを熱演、「女優が体張ってるんだから」と大物作家に怒り…杉本彩55歳の「情熱的な人生」
https://bunshun.jp/articles/-/70565

3位:「手を繋いだまま夜の渋谷の街へ…」‟新しい学校のリーダーズ”メインボーカルSUZUKA(22)の‟噂のカレ”を直撃「話せることは話します」
https://bunshun.jp/articles/-/70564

4位:“ビリギャル”女優・石川恋(30)がタトゥーだらけのイケオジ経営者(36)と“高級マンション半同棲”「TikTokで大バズり、窪塚洋介似、和製ジョニー・デップ」
https://bunshun.jp/articles/-/70563

5位:小室哲哉との別れ、母の死、離婚と困難も多かったけど…平成最強の歌姫・安室奈美恵(46)が引退するまで「トップスター」であり続けた理由と音楽的な転機
https://bunshun.jp/articles/-/70562

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小室哲哉との別れ、母の死、離婚と困難も多かったけど…平成最強の歌姫・安室奈美恵(46)が引退するまで「トップスター」であり続けた理由と音楽的な転機――2023年読まれた記事

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