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「学校で同級生の男の子が休み時間中に怪我をして、救急車が来る事態になったことがあったんです。すると姜君は、友達を乗せて病院へ向かう救急車に向かって、校舎の窓から精いっぱいその子の名前を呼び続けて心配していたのを覚えています。元気で優しい子だったんですよ」(小学校の同級生)

「あいつはカンカンじゃなくなった」

 進学した先は野球の強豪として有名な神奈川県内の私立の中高一貫校だった。

「中学までは軟式野球部に所属していたと思いますが、高校で野球は続けなかった。姜君の小学校からはそのまま公立中学に進む人が多いため、地元の友達とはやや疎遠になったと聞きます」(同前)

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学生時代の姜容疑者

あいつはカンカンじゃなくなった――姜が高校生になった頃、地元ではこんな噂が立つようになった。高校時代の同級生の証言。

「学力は低めのクラスでしたが、授業にはそれなりに積極的に参加していましたよ。人前でプレゼンテーションをするのがうまくて、総合学習の授業ではクラスの代表の1人として学習成果をまとめて登壇したこともある。ただ、少しヤンチャな雰囲気はあった。と言ってもモラルや法に触れるわけではなく、騒ぐのが好きないわゆる『陽キャ』の範疇ではあったとは思いますが……」

 19歳のころには、地元の繁華街で20歳と偽ってガールズバーに出入りするようになった。