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観終わった時の余韻と感動は、一生涯忘れることはないでしょう。特徴的な色使い、斬新な映像表現、苦しくも美しい物語、「私が好きな映画はこれだ!」と確信しました。
“多様性”を受け入れているか問いかけてくる
主人公がトランスジェンダーである本作品は、昨今多用されがちな“多様性”を社会は本当に受け入れているのか、自分はどうなのか、穏やかに問いかけてくれます。
私が好きな映画は『わたしはロランス』、ミニシアターで出会った大切な一本です。
『わたしはロランス』
2012年カナダ・フランス/監督:グザヴィエ・ドラン/出演:メルヴィル・プポー、スザンヌ・クレマン
国語教師ロランスは、男性の身体に女性の心を持っている苦しみを恋人のフレッドに打ち明ける。フレッドは悩みながらも支えることを決意するのだが、世間の目は冷たく…。移り変わるふたりの想いをつづった、ビターなラブストーリー。